
今日も羽交い締めにして、ギャン泣きの中、なんとか磨いた…。お互い涙目。こんなの、ただの拷問じゃない…。虫歯にさせたくないだけなのに、なんでこうなるの…。

「歯磨きしよう」って言った瞬間に、逃走が始まるもんな。毎晩、親子でプロレスごっこ。正直、こっちの心が折れそうだ…。
その消耗感、痛いほど分かります。
子どもの歯を守りたいという愛情が、いつしか「押さえつけて泣き叫ぶ我が子」と「罪悪感でいっぱいの自分」という、地獄のような光景を生み出してしまう…。それが「歯磨きイヤイヤ戦争」です。
でも、もう大丈夫。歯磨きは「戦い」ではありません。
この記事は、その終わらない消耗戦を、親子の笑顔あふれる「共同作業」に変えるための、魔法の作戦書です。
【ベビすけの言い分】僕が、歯磨きから全力で逃げるワケ
そもそも、なぜ子どもはあんなにも歯磨きを嫌がるのでしょうか。犯人…もとい、ご本人に、その複雑な胸中を語ってもらいましょう。

いや、考えてもみてくださいよ!口って、僕にとって超プライベートな聖域(サンクチュアリ)なんスよ。そこにいきなりデカいブラシが侵入してくるとか、マジで恐怖体験でしかないんスけど!?せめて『今から口の中のバイキン軍団やっつけに行くぜ!』みたいな、アガる演出とか、ないんスかね?
子どもが歯磨きを嫌がるのは、主に「何をされるか分からず怖い」「口の中が敏感で気持ち悪い」「じっとしているのが苦手」という3つの理由からです。決して、親を困らせたいわけではないのです。
【逆効果!】歯磨きイヤイヤを悪化させる、親のNG行動

- 押さえつけて、無理やり磨く:歯磨き=「怖い」「痛い」という最悪のイメージが刷り込まれ、トラウマになります。
- 「虫歯になるよ!」と脅す:まだ先のことを想像できない子どもには、恐怖心を煽るだけで逆効果です。
- ダラダラと時間をかける:子どもの集中力は、もって数分。短期決戦を心がけましょう。
【戦争終結】”イヤ!”が”楽しい!”に変わる、魔法のテクニック7選
「歯を磨きなさい!」という命令を、「一緒にバイキンをやっつけようぜ!」という遊びに変えるための、具体的なテクニックです。
- 歯磨きヒーローに変身!
「バイキン軍団をやっつけろ!シュッシュッシュ!」と、パパママがヒーローになりきって、歯磨きを冒険に変えましょう。 - 歌と動画の力を借りる
YouTubeには、子どもが喜ぶ歯磨きの歌や動画がたくさんあります。それを見せながら、一緒に歌いながら磨けば、あっという間に終わります。 - 歯ブラシを「相棒」として選ばせる
「今日は、どのヒーローで戦う?」と、子ども自身に好きなキャラクターや色の歯ブラシを選ばせましょう。「自分で選んだ」という事実が、やる気を引き出します。 - ぬいぐるみを「仲間」にする
「まずは、クマさんの歯をゴシゴシ。わあ、キレイになったね!次は、〇〇君の番だよ!」と、ぬいぐるみをお手本にすると、すんなり受け入れることがあります。 - 鏡を見せながら磨く
自分の口の中がどうなっているのかを見せてあげることで、「怖い」という気持ちが「面白い」に変わることがあります。 - 全力で褒める!ごほうびシール
口を開けられただけで、100点満点!磨き終わったら、カレンダーにごほうびシールを貼るなど、達成感を「見える化」してあげましょう。 - 場所を変えてみる
洗面所が「イヤな場所」になっているなら、リビングで寝かせながらでもOK。場所を変えるだけで、気分が変わります。
虫歯予防は、歯磨きだけじゃない。知っておきたい「3つの柱」
歯磨き戦争に疲弊しなくても、虫歯は防げます。大切なのは、以下の3つの柱です。
- ① 歯磨き:1日1回、寝る前だけでも、しっかり仕上げ磨きができればOK。
- ② フッ素:歯質を強くするフッ素は、虫歯予防の最強の味方。歯医者さんでの定期的なフッ素塗布と、家庭でのフッ素入り歯磨き粉を積極的に活用しましょう。
- ③ 食生活:時間を決めず、ダラダラとジュースやおやつを飲食するのが、最も虫歯のリスクを高めます。おやつの時間を決めることが、何よりの予防になります。
まとめ:完璧な歯磨きより、楽しい歯磨き。

そっか、毎日100点を目指さなくていいんだ。「歯磨きって楽しいな」って思ってもらうことが、一番の近道なんだね。
今日のゴールは、口の中のバイキンをゼロにすることではありません。
明日も、子どもが「歯磨きしてもいいかな」と思ってくれることです。
完璧を目指すのをやめれば、親の心は軽くなり、その笑顔が、子どもの頑なな心を溶かしていきます。どうか、自分を追い詰めないでくださいね。
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