育休復帰の面談は何を話す?準備と質問・回答例6選

育休復帰の面談で、保護者と上司が勤務の予定を相談している。ベビすけがノートを持ち、手を開いて案内する。準備・質問への回答例・希望の伝え方を図解で整理する記事のアイキャッチ。 育児制度・お金

育休復帰の面談では、復帰日・勤務時間・担当業務・子どもの急な呼び出しへの対応を、会社と具体的にすり合わせます。すべて決まっていなくても、今の状況、希望、確認が必要なことを分けて伝えれば大丈夫です。

「何を聞かれる?」「時短や残業の希望をどう伝えよう」と迷ったら、この記事の準備リストと回答例を、自分の状況に置き換えて使ってください。面談の最後には、決まったことだけでなく、誰が何を確認していつ連絡するかも残します。

この記事でできること:面談前の準備、当日の伝え方、面談後の確認を一通り整理できます。日程を相談するメールが必要な方は、育休復帰の相談メール例文6選をご覧ください。

情報確認日:2026年10月2日。回答例・時刻・準備用メモは、ベビすけナビが作成した説明用の例です。実際の体験談ではありません。面談の進め方や必要書類は勤務先の案内も確認してください。

育休復帰の面談で話すことは?まず6項目を整理

育休復帰の面談に向け、家族とメモを整理する場面。復帰日、勤務時間、送迎、急な呼び出し、担当業務、手続きの六つを周囲に配置し、ベビすけがクリップボードに記入している。
最初にこの6項目を整理すると、面談で相談したいことが見えやすくなります。
話す項目面談でそろえたい情報
復帰日希望日、会社の予定、保育園の開始日、慣らし保育、自治体の復職期限
勤務時間始業・終業、休憩、希望する制度と利用期間、残業やシフトの対応
送迎・保育園を利用できる時間、通勤時間、朝夕の担当、調整中のこと
急な呼び出し連絡を受ける人、迎えの分担、会社への報告と業務の引き継ぎ
担当業務復帰後の役割、業務量、時間帯の制約、必要な説明や研修
手続き・次の連絡申出先、書類、期限、未決事項の確認担当と連絡日

厚生労働省の面談シートでも、保育先の状況、家族などのサポート、勤務時間、業務の役割分担などを確認する構成になっています。上の表は、その資料を参考に、働く本人が準備しやすい形へ整理したものです。

出典:厚生労働省「育休復帰支援面談シート」記載例(PDF2ページ目)

面談は、会社の説明を受けるだけでなく、自分の希望や困っている点を共有する場でもあります。「希望」「確定」「確認中」を書き分けておくと、決まったつもりで話が進むのを防ぎやすくなります。

面談はいつ・誰とする?日程と方法を確認しよう

まずは、休業中に案内された担当者や直属の上司、人事・総務へ、復帰に向けた面談の予定を確認します。業務や配属は上司、制度や書類は人事というように、確認先が分かれる場合もあります。

厚生労働省の資料では、休業終了予定の1〜2か月前に話し合う例が示されています。これは面談を計画するための参考で、すべての職場に共通する面談の法定期限ではありません。会社の予定と、利用したい制度の申出期限を確認して調整しましょう。

保育園の結果が出ていなくても、その状況と分かる見込みの時期を伝えて相談できます。面談前に、実施方法(対面・オンラインなど)、参加者、準備する資料、子どもの同席の可否を確認しておくと安心です。

復帰直前になった場合:「連絡が遅くなってしまいましたが、復帰日と勤務時間、必要な手続きを確認したいです」と早めに連絡しましょう。すぐには決められない点は、確認担当と次の連絡日を決めます。

面談前に準備すること|希望を具体的にする3ステップ

1.園・自治体・会社の予定を並べる

入園日だけで復帰日を決めず、慣らし保育の日程やお迎え時刻、自治体が求める復職期限、会社で必要な手続きを確認します。まだ案内がない項目は、空欄のままにせず「園へ確認中」「結果は〇月予定」と書いておきましょう。

慣らし保育の期間や、仕事復帰との組み合わせ方は、慣らし保育と仕事復帰のガイドで整理しています。就労証明書の提出が必要な場合は、会社への就労証明書の依頼方法も確認してください。

2.送迎と通勤から、勤務できる時間を考える

迎えを17時までに済ませたい例で、移動45分と余裕15分を差し引き、16時退勤を希望する考え方を示す。職場から園へ向かう保護者と、時計を両手で持つベビすけを描き、時刻は一例で園と会社への確認が必要だと説明する。
お迎えの時刻から逆算し、朝の送迎や休憩時間も含めて勤務時間を考えます。

たとえば、17時までのお迎えを希望し、職場から園まで45分、移動の余裕を15分取るなら、16時退勤を希望する計算になります。これは説明用の例です。園で実際に利用できる時間帯、普段の通勤経路、混雑やシフトを踏まえて考えてください。

朝も同じように、園に預けられる時刻から出勤時刻に間に合うか確認します。「9時〜16時、休憩1時間」なら実働は6時間です。希望する始業・終業時刻に加えて、休憩と制度を利用したい期間まで書くと相談しやすくなります。

3.「できること」と「確認が必要なこと」を分ける

家族が対応できる曜日や時間は、本人と話してから記入します。「祖父母がいるから大丈夫」「配偶者に任せられるはず」と、未確認の支援を前提にしないようにしましょう。

  • 通常の日:朝・夕の送迎担当と、仕事を終える時刻
  • 呼び出しの日:最初に連絡を受ける人と、迎えに動ける人
  • 誰も動けない日:勤務先への相談方法、利用を検討する支援先
  • 仕事の引き継ぎ:進捗の共有場所と、急に離れる際の連絡先

病児保育などを検討していても、その日の空きや利用条件によって使えない場合があります。「必ず預けられます」と約束せず、今ある対応方法と、まだ調べている方法を分けて伝えます。

育休復帰の面談|質問・回答例6選

以下は、面談で想定しておきたい質問と、伝え方の例です。全員が同じ質問を受けるわけではありません。日付・時刻・家庭の状況を、自分の事実に置き換えてください。

保護者と上司が机を挟んで相談する場面。理由「17時までに迎えたい」、希望「16時退勤を希望」、相談「業務と申請を確認」の順に、具体的な条件を共有する。ベビすけは手を開いて会話を案内し、もう一方の手でノートを持っている。
理由・希望・相談したいことを分けると、調整の話へ進めやすくなります。

1.「いつから復帰できますか?」

回答例

現時点では〇月〇日の復帰を希望しています。入園日は〇月〇日で、慣らし保育の予定は園に確認中です。自治体の復職期限と会社の手続きを確認し、〇月〇日までに状況をご連絡したいと考えています。

希望日を確定事項として伝えず、何が決まっていて、何を確認中なのかを添えます。予定が変わる可能性があるときは、変更の連絡先と社内の手順も確認しましょう。

2.「勤務時間はどうしたいですか?」

回答例

園への送迎と通勤時間を踏まえ、〇月から〇月までは、9時〜16時、休憩1時間の勤務を希望しています。この時間帯での制度利用について、対象条件と申出方法を確認したいです。あわせて、時間内に担当する業務の範囲も相談できますか。

「時短にしたい」だけでなく、時間帯・休憩・期間を具体的にします。利用できる制度の内容と、担当する仕事の調整を両方確認すると、日々の働き方をイメージしやすくなります。

3.「残業・出張・シフト勤務はできますか?」

回答例

通常は私がお迎えを担当するため、16時以降の勤務が難しい状況です。所定外労働の制限を利用する場合の条件と手続きを確認したいです。出張やシフト変更は、頻度と時間帯を伺ったうえで、対応できる範囲を具体的に相談させてください。

難しい時間帯と、その理由を具体的に伝えます。「何でも対応できます」と約束する必要はありません。逆に、事前に分かれば対応できる日がある場合も、家族と確認した範囲だけを共有します。

4.「子どもが熱を出したら、どうしますか?」

回答例

通常は私が園からの連絡を受け、迎えに動く予定です。配偶者も対応できる日は交代しますが、どちらも調整が難しい場合があります。急な早退や休みの連絡先、業務の引き継ぎ方、利用できる休暇を確認しておきたいです。

「絶対に休みません」と約束せず、会社が状況を把握できる連絡手順を相談します。特定の同僚にお願いする場合は、その人と上司の了承を得て役割を決めましょう。

5.「どんな仕事・役割を希望しますか?」

回答例

これまで担当した〇〇の経験を活かしたいと考えています。一方、復帰後は勤務時間が短くなるため、優先する業務と担当範囲を相談したいです。休業中に変わった手順の説明を受け、慣れてきた段階で業務量を見直すことは可能でしょうか。

取り組みたいことと、今必要な調整をセットで話します。評価の目標や、時間外に対応が発生したときの引き継ぎ先も確認すると、無理な抱え込みを防ぎやすくなります。

6.「復帰にあたって心配なことはありますか?」

回答例

新しい業務手順と、送迎を含めた生活リズムの両方に慣れられるかが気になっています。復帰直後の説明担当と、困ったときの相談先を決めていただけると助かります。実際に働いてみた状況を共有する機会も相談したいです。

「不安です」だけで終わらせず、説明を受けたい、相談先を知りたい、業務量を見直したいなど、具体的に助かる対応へつなげます。体調などの個人的な事情は、仕事上必要な配慮が伝わる範囲を考え、人事など適切な相談先へ共有しましょう。

時短勤務と残業免除は、分けて確認しよう

時短勤務は所定の勤務時間を短くすること、残業免除は所定の終業時刻を超えて働かないようにすること、と二つの時間軸で区別する。9時〜18時から9時〜16時へ短くする例と、16時以降の残業をしない例を示し、手続きの確認を促す。
勤務時間を短くすることと、その終業時刻を超えて働かないことは、分けて確認します。

時短勤務の希望を伝えただけで、残業の扱いまで決まったとは考えないことが大切です。制度名が似ていても、目的や手続きが異なります。

確認する制度面談で押さえたい違い
育児短時間勤務原則として3歳未満の子を養育する対象労働者について、1日の所定労働時間を原則6時間とする措置を含む制度。利用できる時間帯・期間を確認する。
所定外労働の制限(残業免除)小学校就学前の子を養育する対象労働者が請求する制度。所定の勤務時間を超える労働の免除について確認する。
時間外労働の制限小学校就学前の子を養育する対象労働者が請求する制度。法定時間外労働を月24時間・年150時間以内に制限するもので、残業をゼロにする制度とは異なる。

対象者の要件、労使協定などによる除外や例外は制度ごとに異なります。制度名だけで判断せず、勤務先の規程と公式情報を照らして確認してください。所定外労働の制限・時間外労働の制限は、原則として利用開始予定日の1か月前までの請求が必要です。

夜勤がある場合は、別の制度である「深夜業の制限」も確認します。対象となる時間帯は22時〜翌5時で、利用には家族の保育状況などを含む要件があります。夜勤全般の勤務調整は、実際のシフトを示して相談しましょう。

出典:短時間勤務等の措置/所定外労働の制限/時間外労働の制限/深夜業の制限

会社への質問例:「私が利用できる制度と対象条件、申出先・書類・期限を教えてください。時短勤務と残業免除は、それぞれどのように申し出ますか」

復帰面談と、法令上の「意向聴取」はどう違う?

2025年10月から、妊娠・出産等の申出時や、子が3歳になる前の所定の時期に、勤務時間帯・勤務地などに関する個別の意向聴取と配慮が事業主の義務になりました。復帰時などにも意向を確認することは、望ましい取組として示されています。

そのため、会社が行う「復帰面談」という名前の面談と、法令で定められた時期・内容の手続きを、そのまま同じものと捉えないようにしましょう。制度について不明な点は、人事や都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)へ相談できます。

出典:厚生労働省「法改正のポイント」

会社からも確認しておきたいこと

自分の予定を伝えたら、次は会社側の情報を確認します。「復帰後に初めて知った」を減らすために、次の項目をメモへ加えておきましょう。

  • 初日の動き:出勤日時、場所、最初に声をかける相手、持ち物
  • 仕事の進め方:配属・役割、優先業務、説明担当、休業中に変わった手順
  • 時間と評価:休憩、会議の時間帯、業務量、目標や評価の考え方
  • 連絡と休暇:遅刻・早退・欠勤の連絡先と方法、利用できる休暇
  • 給与と手続き:勤務時間変更後の給与の扱い、制度の申出書類と期限

給与や評価など、上司だけでは回答できないことは、人事へ確認する担当者と回答予定を決めます。面談の場で即答がなくても、「確認先」と「次の連絡」が決まれば準備を進められます。

面談後は「決定・確認中・次の連絡」を残す

面談後、保護者がパソコンで内容を記録し、ベビすけが座ってカレンダーを確認する場面。決まったこと、確認中のこと、誰がいつ連絡するかの三つをメモに残し、必要な申請につなげる流れを示す。
話し合った内容を記録し、必要な申請と次の確認につなげましょう。

面談が終わったら、会社で認められたメールや社内ツールなどで、確認した内容を残します。まだ回答をもらっていない項目を、合意済みとして書かないようにしましょう。

確認メモの例

本日はお時間をいただき、ありがとうございました。認識をそろえるため、以下の内容を確認させてください。

決まったこと:復帰初日は〇月〇日〇時、〇〇へ出勤する。
確認中のこと:勤務時間と担当業務は、人事・上司へ確認中。
次の連絡:私は園の予定を確認して〇月〇日までに連絡する。申出書類については、人事の〇〇様から案内をいただく。

相違がありましたら、お知らせいただけますと幸いです。

面談で希望を伝えることと、制度を利用するための正式な申請は別に確認します。書類を提出したか、受理されたか、開始日がどうなったかまで、会社の案内に沿って進めましょう。

復帰後も、実際の送迎や業務量に無理が出たら相談します。初回の面談で「復帰後、いつ頃に状況を共有するか」を決めておくと、見直しのきっかけを作れます。

そのまま使える|育休復帰の面談準備メモ

以下の項目をメモ帳などへコピーして、面談前に埋めてみてください。分からない項目は「確認中」と書き、誰に聞くかを添えます。会社指定のシートがある場合は、そちらに合わせて整理してください。

育休復帰の面談準備メモ

面談日時・方法:
参加者:
復帰希望日/現在の休業終了予定日:

入園日・保育先の状況:
慣らし保育の日程:
自治体の復職期限:
確認中のこと・確認先:

希望する始業〜終業:
休憩・実働時間:
希望する制度・利用期間:
残業・出張・シフトで相談したいこと:

朝の送迎担当:
夕方の送迎担当:
急な呼び出しの対応:
調整できないときの連絡方法:

担当したい業務・活かしたい経験:
業務量・時間帯について相談したいこと:
会社に確認したいこと:

【面談後に記入】
決まったこと:
確認中のこと・担当者:
必要な書類と提出期限:
次に誰が・いつ・何を連絡するか:

育休復帰の面談でよくある疑問

服装はスーツが必要?

会社から服装の指定があれば、その案内に合わせます。指定がなければ、普段の職場に合う清潔な服装を目安にし、迷う場合は担当者へ確認しましょう。オンライン面談なら、音声・通信環境も事前に確認します。

子どもを連れていってもよい?

職場への入館や安全上のルールもあるため、事前に同席の可否を確認します。預け先の調整が難しい場合は、その事情を伝え、オンラインや時間帯の変更など可能な方法を相談しましょう。

面談で希望どおりに決まらなかったら?

どの点が難しいのか、制度の対象条件の話なのか、業務分担の調整の話なのかを確認します。代わりにどんな方法が考えられるか、誰が判断するかを整理し、持ち帰って考える時間を相談しても構いません。法令上の制度について疑問が残る場合は、労働局への相談も選択肢です。

男性やパート・契約社員の復帰にも使える?

状況と希望を整理する方法や回答例は使えます。ただし、利用できる制度や手続きは、それぞれの制度の要件、契約内容、勤務先の規程によって確認が必要です。雇用形態だけで一律に判断せず、人事に具体的な条件を確認しましょう。

面談では、今の状況と次の行動を共有しよう

育休復帰の面談に向けては、6項目を整理する → 希望を具体的に伝える → 決定・確認中・次の連絡を残す、の順で準備すると話しやすくなります。まだ決まっていないことがあっても、確認先と連絡予定を共有することから始めましょう。

面談の依頼や日程調整には、育休復帰の相談メール例文6選が使えます。園の日程と復帰日の調整に迷う場合は、慣らし保育と仕事復帰のガイドもご覧ください。

参考にした一次情報

制度の説明は、上記の厚生労働省資料をもとに、面談で確認するポイントをまとめたものです。個別の利用可否や申請は、公式情報と勤務先の案内で確認してください。

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