【産後の妻のトリセツ】父親になる君へ。本当に言ってはいけない言葉と、感謝される神対応

育児の悩み・体験談

父親になる君へ。まず、おめでとう。そして、一つだけ覚えておいてほしいことがある。

今日この瞬間から、君の隣にいる妻は、もう君が知っている妻ではない。

出産という大仕事を終えた彼女は、心も体も、戦闘後のヒーローのようにボロボロで、ホルモンという嵐の中で必死に立っている。これまでの常識や価値観は、一度すべて捨ててほしい。

この記事は、悪気なく地雷を踏んで、夫婦の間に一生モノの溝を作ってしまわないための「地図」だ。産後の恨みは、本当に、一生続く。未来の君と家族の笑顔のために、どうか最後まで読んでほしい。

大前提:産後の女性の心と体に何が起きているのか

ベビすけ
ベビすけ

パパ、聞いて。ママはね、僕を産むために、全治数ヶ月の交通事故レベルのダメージを負ったんだ。その上、今はホルモンバランスの巨大なジェットコースターに乗ってて、自分でも感情をコントロールできない時があるの。だから、どうか優しく、大きな心で包んであげてね。

妻が急に泣き出したり、些細なことで激しく怒ったりしても、それは君への愛情が冷めたからではない。ホルモンと極度の睡眠不足が、そうさせているだけだ。決して「感情的なやつだ」などと思わず、「今はそういう状態なんだ」と理解することが、すべての始まりだ。

【地雷原マップ】悪気はないのに、妻を鬼に変えるNG言動ワースト5

良かれと思って言った一言が、妻の心を深く傷つけ、鬼に変えることがある。ここに記すのは、数多の先輩パパたちが踏み抜いてきた、代表的な地雷だ。

第1位:「何か手伝おうか?」

妻の心の声:「は?手伝う?あなたの子供でしょ?当事者意識どこいった?見る前に考えて動け!」

これは、一見優しさに見えて、実は「育児は君の仕事で、僕はサポート役です」という他人事の姿勢の表れだ。「手伝う」ではない。「やる」んだ。

第2位:「俺も仕事で疲れてるんだよ」

妻の心の声:「終業時間がある仕事と、24時間365日休みなしの育児を一緒にするな!」

外で働く大変さは、もちろん妻も理解している。だが、逃げ場のない空間で、自分の体の痛みと赤ちゃんの命に神経をすり減らしている妻の前で、その言葉は禁句だ。

第3位:「赤ちゃん、寝てるだけじゃん。楽でいいよな」

妻の心の声:「………(言葉を失うほどの怒りと絶望)」

寝ているように見えても、いつ起きるか、いつ泣くか、常に気を張っている。授乳と寝かしつけだけで、一日は終わる。この苦労を「楽」という一言で片付けるのは、最大の侮辱だ。

第4位:(スマホをいじりながら)「おっぱいあげといて」

妻の心の声:「誰に命令してるんだ?私はあんたの母親じゃない。」

育児を完全に妻任せにしている、無意識の言動。スマホを置いて、まず君が動け。

第5位:「母乳、足りてるの?」

妻の心の声:「そんなの私が一番不安に思ってることに決まってるでしょ…!」

母乳の出は、非常にデリケートな問題だ。励ましのつもりでも、この言葉は母親を深く追い詰める。心配なら「ミルク作ろうか?」と具体的な行動で示せ。

【神対応リスト】これをすれば、君はヒーローだ。

ママ
ママ

特別なことじゃなくていいの。ただ、同じチームの一員として、隣にいてくれるだけで、本当に救われるんだよ。

では、どうすればいいのか。答えはシンプルだ。

1. 指示を待つな、考えて動け。

「おむつ替えとくね」「ゴミまとめておいたよ」「麦茶、沸かしといたよ」。言われる前にやる。これが基本の型だ。特に、消耗品の補充やゴミ出しといった「名前のない家事」ができる夫は、神と呼ばれる。

2. 妻を「ママ」ではなく「一人の人間」として扱え。

「いつも本当にありがとう。君が頑張ってくれてるから、俺も頑張れるよ」と、感謝と尊敬を言葉で伝えろ。「1時間、俺が赤ちゃん見てるから、何も気にせず寝てなよ」と、たった一人になれる時間をプレゼントしろ。

3. アドバイスをするな、ただ聞け。

妻が愚痴をこぼしたら、「こうした方がいいよ」という正論は絶対に言うな。ただひたすら、「そっか、大変だったな」「辛かったな」と、オウムのように繰り返すだけでいい。妻が求めているのは解決策ではなく、共感だ。

4. 「俺の担当」という得意技を持て。

「沐浴は俺の担当」「夜の寝かしつけは俺がやる」。何でもいい。一つでも「これは俺に任せろ」という得意技を作れ。それは妻の負担を減らすだけでなく、君自身の父親としての自信にも繋がる。

まとめ:最高のパパとは、最高の夫である。

赤ちゃんが可愛いのは、当たり前だ。お世話をしたくなるのも、当然だ。

だが、君の産後の最優先ミッションは、赤ちゃんのお世話ではない。心身ともにボロボロになっている、君の妻をケアすることだ。

妻が笑顔でいれば、家庭は太陽のように明るくなる。赤ちゃんも、その光を浴びて健やかに育つ。

最高のパパになるための第一歩は、最高の夫であること。君なら、できる。

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