【新生児が寝ない・泣き止まない】“魔の3週目”の乗り越え方|あなたのせいじゃない。大丈夫。

育児の悩み・体験談
ママ
ママ

やっと寝てくれた…と思ってベッドに置いた瞬間、またギャン泣き…。もう何時間抱っこしてるんだろう。ミルクもおむつも替えたのに、どうして…。私が何か悪いのかな…。

暗い部屋の中、赤ちゃんの泣き声だけが響き渡り、まるで世界にたった一人取り残されたような気持ちになっていませんか。

抱きしめる腕は限界で、耳は鳴り、涙が出そうになるのを必死でこらえているかもしれません。

まず、一番最初にお伝えしたいことがあります。

今、あなたの赤ちゃんが寝ないのも、泣き止まないのも、決してあなたのせいではありません。

この記事は、そんなあなたの心を少しでも軽くするための、そして、暗いトンネルの先にある光を見つけるための手紙です。どうか、ご自身のことを責めないで、読んでみてください。

それはあなたのせいじゃない。「魔の3週目(メンタルリープ)」の正体

ベビすけ
ベビすけ

ママ、パパ、聞いて。僕、今すごく混乱してるんだ。お腹の中にいた時と世界が全然違って、見えるものも聞こえるものも急にハッキリしてきたんだ。すごい成長なんだけど、僕の心はまだ追いつかなくて、不安で不安でたまらないの。だから、泣くことでしかそれを伝えられないんだ。ごめんね。

生後3週頃になると、多くの赤ちゃんが急にぐずり出したり、寝なくなったりします。これは「魔の3週目」とも呼ばれ、赤ちゃんが人生で最初の急成長期「メンタルリープ」を迎えているサインなのです。

赤ちゃんは、泣くことで脳を発達させている、とも言われています。 理由が分からず泣いているように見えても、赤ちゃんは今、生きるために必死に成長しているのです。 ですから、「自分のあやし方が悪いから」なんて、絶対に思わないでください。

その前に確認!基本的な不快はないかな?

メンタルリープの話の前に、もう一度だけ、基本的な不快感がないかチェックしてみましょう。

  • お腹は空いてない?(最後の授乳からどれくらい経ったかな?)
  • おむつは気持ち悪くない?(少しでも濡れていると嫌な子もいます)
  • 部屋の温度は快適?(大人が少し涼しいと感じるくらいがベスト)
  • 服はきつくない?(タグがチクチクしていることも)

これらをクリアしても泣き止まない時、いよいよ次のステップです。

【今夜、試してみて】産婦人科医・助産師が教える「泣き止ませスイッチ」10選

ここからは、先輩パパママや専門家たちが試してきた、具体的な対処法をご紹介します。全部試す必要はありません。「これならできそう」と思うものから、一つずつやってみてください。

音で安心させる

  1. ホワイトノイズを聞かせる
    「シー」という音や、テレビの砂嵐、換気扇の音など。赤ちゃんがお腹の中で聞いていた音に似ていて、安心すると言われています。
  2. ビニール袋のガサガサ音
    スーパーの袋をくしゃくしゃする音も、同じく胎内音に似ていると言われます。

体勢で安心させる

  1. おひなまき
    おくるみで体をキュッと包み、手足を丸めた姿勢を作ってあげます。お腹の中にいた時と同じ体勢になり、モロー反射を防いで安心して眠りやすくなります。
  2. Cカーブ抱っこ
    背中がアルファベットの「C」になるように丸く抱っこしてあげます。これも胎内にいた時の姿勢です。
  3. バランスボールで揺れる
    ママやパパがバランスボールに座り、赤ちゃんを抱っこして優しく揺れます。単調な縦揺れが心地よい刺激になります。

環境を変える

  1. 場所を変える
    部屋を移動したり、ベランダに出て外の空気を吸うだけで、気分が変わって泣き止むことがあります。
  2. 沐浴(お風呂)
    一度リセットする意味で、お風呂に入れてあげるのも効果的なことがあります。

最終手段

  1. ドライブに行く
    車の振動とエンジン音が心地よく、すぐに寝てしまう赤ちゃんは多いです。
  2. 安全を確保して、5分だけ離れる
    何をしても泣き止まない時。親のイライラは赤ちゃんに伝わります。ベビーベッドなど安全な場所に寝かせ、少しだけその場を離れて深呼吸しましょう。これは育児放棄ではありません。親が冷静さを取り戻すための、必要な緊急避難です。
  3. パパにバトンタッチする
    抱っこする人が変わるだけで、ピタッと泣き止むこともあります。

【最重要】あなた自身が、自分を追い詰めないために

忘れないでください。赤ちゃんが泣き止むことよりも、あなたが倒れないことの方が100倍大切です。

この時期、あなたがすべきことは、完璧な育児をすることではありません。いかに「生き延びるか」です。

  • 家事は、全て放棄してOKです。食事はデリバリーや冷凍食品で構いません。
  • 誰かに「助けて」と言ってください。パパ、おじいちゃん、おばあちゃん、友人、地域の産後ケアサービス…。頼れるもの全てを頼ってください。それは、決して恥ずかしいことではありません。
  • 泣きたい時は、泣いていいんです。赤ちゃんと一緒に泣いたっていい。感情を溜め込まないでください。

おわりに:明けない夜はない。そして、この日々は永遠には続かない。

今は、この辛い夜が永遠に続くように感じているかもしれません。

でも、どうか信じてください。明けない夜はありません。そして、赤ちゃんが理由もなく泣き続けるこの時期も、必ず終わりが来ます。

数ヶ月後、数年後。あなたはきっと、この眠れない夜のことさえも、「あんなに必死だったなあ」と、少し涙ぐみながら、愛おしく思い出す日が来るはずです。

あなたは、本当に、よくやっています。素晴らしいお母さんです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました