保育園から体調不良の電話が来ても、その場ですぐに仕事を離れられないことがあります。迎える人や到着時刻が決まっていないときは、まず園が見ている子どもの様子と、今必要な対応を聞き、こちらの分かっている状況を伝えます。未定のことを、無理に約束する必要はありません。
この記事では、体調不良による呼び出しの電話で聞くこと、調整中の伝え方、迎える人への引き継ぎメモをまとめます。普段のお迎えに遅れる場合の手順や、病気の診断・緊急度の判定を扱う記事ではありません。
緊急の対応が必要と伝えられたときは、メモを埋めたり、迎える人の調整が終わったりするのを待たず、園・医療職の指示に従ってください。
情報確認日:2026年10月27日。会話例・メモはベビすけナビが作成した例で、公式の様式ではありません。実際の状況に置き換え、連絡方法や引き渡しは通っている園の案内に従ってください。
最初の電話で聞くのは、今の様子と次に必要な対応
慌てて「何時に行けるか」だけを答えようとすると、肝心の様子を聞きそびれることがあります。先生の説明を聞き、足りないところを短く確認しましょう。聞き取れなかった内容は、推測で補わずに聞き直します。
- いつから、何があったか:症状や普段と違う様子に気づいた時刻、その後の変化。
- 今、先生が見ている様子:体温と測った時刻、食事や水分、機嫌や動きなど、園で確認できていること。
- 園が求めている次の対応:お迎えについての依頼内容と、ほかに今すぐ対応・確認することがあるか。
- このあとの連絡方法:折り返す先、対応している先生、移動中などに連絡を受けられる番号。
朝に家庭で気づいた変化など、まだ伝えていない関連情報があれば補足します。「いつもの風邪だと思う」といった保護者の推測と、園で実際に見られた様子は分けておきましょう。
こども家庭庁掲載のガイドラインでも、園が体調の変化を記録し、その記録に基づいて症状や経過を保護者へ正確に伝えることが示されています。ここで挙げた聞き取り項目は、その情報を受け取りやすくするための当サイトの提案です。保育所における感染症対策ガイドライン(本文34ページ)
迎える人や到着時刻が未定なら、そのまま伝える
代わりに迎えられる人がいない家庭も、頼める相手が今日は動けない場合もあります。「誰かが行きます」と決まっていない約束をせず、今は何が未定で、何を確認しているかを具体的に伝えます。
「すぐには職場を出られず、今は代わりに迎えられる人も決まっていません。退勤できる時刻を確認しています。次は私からこちらの番号に電話します。確認できるまでの間に、こちらで対応することはありますか。」
見通しが立っている部分は「今のところ、園には〇時ごろ着く見込みです」と伝え、確定していないことも添えます。園の依頼内容と合わない場合は、その場で状況を相談してください。こちらが予定を伝えただけで、その時刻まで待ってもらえるとは限りません。
次に連絡する時点も園と確認します。迎える人・到着見込み・連絡先が変わったら、園の指定する方法で更新しましょう。電話を受ける人と迎える人が別の場合は、園からの追加連絡を誰が受けるかをはっきりさせます。一人で対応する場合も、移動中に連絡を受けられる方法を伝えておくと、連絡の行き違いを減らせます。
別の人に頼む場合は、本人の了承と到着見込み、園の引き渡し条件を確認してから、「誰が迎えに行くか」を園へ伝えます。

迎える人へ渡す、短い引き継ぎメモ
別の人が迎える場合、「熱が出たのでお願い」だけでは、子どもの様子や園からの依頼が十分に伝わらないことがあります。電話で聞いた内容を、分かる範囲でまとめて渡しましょう。聞いた事実と時刻を残し、不明な欄は「未確認」にします。
お迎えの引き継ぎメモ
電話を受けた時刻・先生:____
園から聞いた様子(いつから・確認時刻・変化):____
家庭で確認している関連情報:____
まだ確認できていないこと:____
園から依頼された対応:____
迎える人・到着見込み:____
園と確認した引き渡し方法・必要な物:____
追加の確認に答えられる人・連絡先:____
到着・引き渡し完了を知らせる相手:____
例えば「たぶん胃腸炎」とまとめず、「園から『〇時ごろに吐いた』と連絡。原因は未確認」と書きます。医師から診断を受けている場合も、誰からいつ聞いた情報かが分かるようにしてください。メモを渡すだけで、園の送迎者確認や引き渡しの手続きに代えることはできません。
必要な物は、園から指定された物や、その後の対応に必要と確認できた物を記載します。病状や連絡先を大人数のグループへ一斉に送らず、実際に迎えや連絡を担う相手に必要な範囲で共有しましょう。このメモは家庭と担当者の間で使うもので、記事のコメント欄には子どもの病状・氏名・連絡先を書き込まないでください。
職場や地域の窓口には、必要な情報を絞って伝える
職場には、体調不良の呼び出しがあったこと、今必要な離席・早退などの相談、急ぎの業務の引き継ぎを短く伝えます。子の看護等休暇について、厚生労働省は緊急時に口頭で申し出て書面を後から提出する方法も認めています。厚生労働省「子の看護等休暇」。普段から会社と確認しておく項目は、育休復帰の面談で話すことにまとめています。
地域によっては病児保育につながるお迎え制度もあります。例えば板橋区のお迎えサービスは、区内の対象施設に通う、事前登録した満1歳から就学前までの区内在住児が対象です。保護者が園から聞いた詳しい状況を病児・病後児保育室へ伝え、利用できると判断された後に園へ連絡する流れです。全国共通の制度でも、当日必ず使えるサービスでもなく、症状によっては利用できません。救急搬送の代わりでもないため、利用条件は地域・実施施設の公式案内で確認してください。板橋区の対象年齢・利用登録の案内
最後は、実際の引き渡しと追加の伝達を確認する
迎える人が決まった後も、到着予定と実際の到着は別です。別の人に頼んだ場合は、子どもへの対応を優先しつつ、到着・引き渡し完了と、先生から新たに聞いた内容を連絡担当へ知らせてもらいましょう。自分で迎える場合は、その場で追加の伝達を受け取ります。
全部を整った文章にする必要はありません。園から聞いた事実、まだ決まっていないこと、次に連絡する人を分けて伝えれば、調整の途中でも状況を共有できます。メモよりも子どもへの対応を優先し、必要な連絡をつないでいきましょう。
参考にした公式情報
- こども家庭庁掲載「保育所における感染症対策ガイドライン」(令和5年10月一部修正、本文34・37ページ)
- 厚生労働省「子の看護等休暇」(手続き方法)
- 板橋区「お迎えサービスについて」(対象・利用方法・注意事項)
- 板橋区「病児・病後児保育のご案内」(対象年齢・利用登録)



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