暖房を使い始める前に、子どもの遊び場や寝具との位置関係を見直してみませんか。製品評価技術基盤機構(NITE)は2026年10月29日、暖房器具の火災事故を防ぐため、燃えやすい物から必要な距離をとるよう注意を呼びかけました。子育て家庭では、火災を防ぐ配置と、子どもが熱い部分に近づかない工夫を分けて確認することが大切です。
NITEに通知された2021〜2025年の主な暖房器具の製品事故は543件。これは子どもの事故や火災だけを数えた数字ではありません。今回の記事では、注意喚起の中心である電気・石油ストーブやファンヒーターを使う家庭の確認点を整理します。NITEの発表

距離は取扱説明書で確認し、動く物も見直す
暖房器具と壁・家具・燃えやすい物を離す距離は、製品や方向によって異なります。「どの機種も同じ距離でよい」と考えず、使っている機種の取扱説明書を開きましょう。床に置いた直後だけでなく、家族が過ごしている間の配置を考えるのがポイントです。
- 寝具:布団を敷いた状態でも、器具との間に指定の距離を保てるか確認する。
- 洗濯物:近くや上で乾かさず、落下して器具にかからない場所に干す。
- 遊び場:ブランケットやクッションなどが器具側へ移動しやすい配置になっていないか見直す。
部屋が狭く、必要な間隔をとれない場合は、物を少しずらすだけで済ませず、暖房器具や遊び場の位置そのものを再検討しましょう。離す距離は目分量で決めず、家族で同じ取扱説明書の表示を確認しておくと、掃除の後などにも元の配置を判断しやすくなります。
子どもの手と熱風への対策も別に確認する
消費者庁の注意喚起では、床置き暖房は子どもの手が届かない場所に置くか、安全柵などで囲むことを勧めています。また、器具に触れなくても熱気や熱風でやけどをする場合があり、十分な距離をとって長時間当たり続けないよう注意が必要です。
こども家庭庁の事故防止ハンドブックも、0〜2歳くらいの子どものやけど対策として、床置き暖房を安全柵などで囲む方法を紹介しています。柵を置けば、可燃物との距離や熱風への対策まで不要になるわけではありません。
配置を考えるときは、子どもが普段過ごす床の高さから部屋を見てみましょう。寝返りをする場所、はいはいで向かう先、つかまり立ちをする場所と、器具の位置を照らし合わせます。抱っこのときも、足が熱の当たる側へ出ていないかを確認。昨日は届かなかった所にも手が届くようになるため、成長に合わせた見直しも必要です。
寝る前と外出前のOFFを家族の手順に
NITEは、電気・石油暖房器具を就寝時や外出時につけたままにせず、電源を切る・火を消すよう呼びかけています。寝かしつけや出発準備で慌ただしい家庭ほど、「最後に部屋を出る大人が確認する」など、誰が消したか分かる手順を決めておくとよいでしょう。
今シーズン初めて使うなら、本体・コード・プラグの傷みや、リコール対象でないかも確認してください。今日取りかかることは、まず機種名を確かめて取扱説明書を用意すること。そのうえで、寝具を広げた状態や子どもの遊ぶ場所を含めて配置を見直し、消すタイミングを家族で共有しましょう。
情報確認日:2026年11月3日。機種ごとの使用方法・必要な距離・設置条件は、メーカーの取扱説明書で確認してください。
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