きょうだいで保育園へ同時に申し込むときは、「1人だけ先に内定しても、残る子の預け先と仕事復帰をどうするか」まで考えて、希望条件を選びましょう。同じ園を希望するかだけで、決めきれない場合があります。
2027年4月入園の案内では、川崎市は1人だけの内定でも復職が必要です。横浜市には、新規のきょうだい同時申請などの条件を満たすと、一部の子を通わせながら残る子の入所を待てる取扱いがあります。ただし、横浜市でも誰にでも使える制度ではありません。
この記事は横浜市・川崎市の2027年4月入園を検討する家庭向けです。情報確認日:2026年10月9日。他の自治体や年度にそのまま当てはめず、家庭ごとの認定・申請内容は区役所へ確認してください。
先に押さえる3つのこと
- 新規か転園か:2人とも新規で申し込む場合と、在園中の上の子の転園を含む場合を分ける。
- 1人だけでも通えるか:残る子の預け先・復職日・利用条件まで確認する。
- 別園への送迎が続けられるか:希望順位と同園のどちらを優先するか、家族で決める。
すでに1人だけ内定したら、辞退する前に確認したいこと
内定通知と申請の控えを手元に置き、まず区役所へ「1人だけ内定したこと」「新規か転園か」「どの子の育休中か」を伝えます。内定後に必要な手続き・期限と、残る子の申請内容を確認しましょう。
- 区役所:川崎市なら復職期限、横浜市なら一部入所後の取扱いの対象かを確認する。
- 勤務先・預け先:復職日と、残る子を預けられる開始日・曜日・時間を合わせる。
- 状況変更の連絡:復職や育休延長などが決まったら、必要な届出・証明書を区役所に確認する。
残る子の入所を待ちたいからと、先に内定辞退や申請の取下げをしないことが大切です。次の申請や、もう1人の調整に影響する場合があります。
川崎市:片方だけの辞退が、もう1人にも影響する場合がある
川崎市では、内定を辞退して再び利用を希望する場合は改めて申請が必要で、内定した入所月の翌月以降からの申込みとなります。同じ園を希望してきょうだいで同時申請した後に、一方だけを辞退・取下げするなど申請内容と状況が変わると、利用調整のやり直しや内定取消になる場合があると案内されています。残る子への影響も含めて確認してください。
出典:川崎市「令和9年度利用案内」冊子69ページ・Q25/Q26
横浜市:同じ園にそろえる二次申請は、先に区役所へ確認
横浜市では、やむを得ず内定を辞退しても保留通知書は交付されず、再び利用を希望する場合は再申請が必要です。一次で内定した人は原則として二次申請の対象外ですが、きょうだいで同じ施設を希望する場合や転居などの例外があります。
きょうだいを同じ園にそろえるための二次申請では、書類一式の再提出が必要で、二次で内定すると一次内定園は利用できません。「二次に進むには、とにかく先に辞退する」と判断せず、現在の内定をどう扱うかも区役所へ確認しましょう。転園内定の注意は後の節で分けて説明します。
出典:横浜市「令和9年度 保育所等利用案内」15ページ / 横浜市「令和9年度利用案内」20ページ
まず「2人とも新規」か「上の子の転園あり」かを確認
下の子の入園と同時に、上の子も同じ園へ動かしたい場合は、上の子の転園を含みます。横浜市の「一部だけ入所し、残る子の入所を待てる」取扱いは新規申請が対象で、転園申請は対象外です。
「どの子の育休か」は、会社に申請している育児休業の対象となる子を指します。横浜市の例外は、申請中の子にかかる育休中であることなどが条件なので、きょうだいの名前と会社の書類を確認しておきましょう。
「きょうだいで同時に書類を出すから、同じ扱いになる」と考えず、申込む子それぞれについて、現在の在園状況と申請区分をメモしましょう。市外の園などに通っている場合の区分も、自己判断せず確認します。
出典:横浜市「きょうだい同時の保育所等の利用申請に関する取扱い」

希望の園に入った後、毎朝どう動くかまで想像してみよう。1人だけ先に入る場合も、2人で別の園になる場合も、家族で続けられる条件を選ぶことが大切だよ。

1人だけ内定した後、育休を続けられる?横浜・川崎の違い
ここは、申込書の「1人だけでも利用を希望する」を選ぶ前に確認したい部分です。1人だけの内定を希望できても、育休をそのまま続けられるとは限りません。
川崎市:1人だけ内定しても復職が必要
川崎市の2027年度案内は、育児休業中にきょうだいで同時申請し、1人だけ内定した場合でも復職が必要としています。保留になった子については、認可外保育施設なども含めて預け先を検討する必要があります。
復職は原則として入所月中です。勤務先の事情等により月の初めからの復職となる場合は、翌月1日までとされています。期限までに復職できないと内定取消となるため、「もう1人が決まるまで待てるだろう」という前提で条件を選ばないようにしましょう。
川崎で「1人だけでも可」を選ぶ前に
- 残る子について、復職日から実際に利用できる預け先はあるか
- その施設の年齢条件・保育時間・費用・慣らし期間が仕事と合うか
- 会社と復職日を調整できるか
一時保育などの名称だけで、毎日の仕事時間をカバーできると決めないことも大切です。受入枠や利用日数などを施設・区役所に確認し、使える日と時間を具体的に整理します。
出典:川崎市「令和9年度 保育所等・幼稚園等利用案内」冊子16〜17ページ
横浜市:新規の同時申請などに限り、残る子を待てる場合がある
横浜市も、育休中に就労事由で申請する場合は、入所翌月1日までの復職が原則です。そのうえで、きょうだい全員が入所できたら復職・就労開始する家庭について、条件付きの取扱いを設けています。
公式案内では、次の条件などを満たす必要があります。ひとつずつ区役所へ確認してください。
- きょうだいで同時に、新規の利用申請をしている
- 教育・保育給付の2号・3号で、給付認定の事由が就労
- 申請中の子にかかる育休中で全員入所後に復職する意向がある、または就労内定があり全員入所後の就労が決定している
- きょうだい全員が同時に入れなくても、一部の子だけの利用を希望している
該当する場合は、一部の子を保育所等に通わせながら、ほかの子の入所を待てます。育休を継続する場合は、認定事由を「育児休業」、保育必要量を「短時間」に変更し、原則として延長保育は利用できません。
この取扱いの対象外になる例
- 転園申請を含む場合
- 一部の子だけを4月一次で申請して内定し、その後ほかの子を二次で申請して保留になった場合
- 利用調整の優先順位が下がってもよいという「育休延長許容」を当初から選択している場合
- 一部が保留になった後、その子について「育休延長許容」を選ぶ変更をした場合
また、育休の対象となっている子が入所した場合は、基本的には育休を終了します。勤務先の制度等で、入所を待つ子を対象に育休を取得する場合は、新しい育休期間等を記載した就労証明書の提出が必要です。園の利用条件と会社の育休制度を、両方確認しましょう。
入所が決定した子には保留証明書は発行されません。保育所の利用と育児休業給付金の延長は別の手続きです。給付金については申請の控えを保存し、勤務先やハローワークへ確認してください。
出典:横浜市「きょうだい同時の保育所等の利用申請に関する取扱い」 / 横浜市「令和9年度に保育所等の利用を希望する方へ」
きょうだいの希望条件は「同時・同園・1人先」を分けて考える
この記事でいう「利用調整」は、保育の必要性や希望条件などをもとに入所先を決める手続き、「保留」はその調整で入所が決まらなかった状態です。
園の希望順位は「どの園を使いたいか」の順番です。きょうだい条件では、それに加えて「何人が、いつ、同じ園で入れる場合なら利用するか」を伝えます。
川崎市の3つの条件
| 選ぶ条件 | その条件で受け入れる範囲 |
|---|---|
| ① 同時・同園のみ | 全員が同じ月に同じ園へ入れる場合だけを希望する。別の園なら全員入れる状況でも、全員保留になる。 |
| ② 同時なら別園も可 | 全員が同じ月に入れることが条件。別々の園は認めるが、1人しか入れない場合は全員保留になる。 |
| ③ 1人だけでも可 | 全員が同時に入れなくても、一部の子だけの入所を希望する。残る子の預け先と復職の準備が必要。 |
②・③では、さらに希望順位を優先するか、同じ園を優先するかを選びます。川崎市では、希望園ごとにきょうだい条件を変えることはできません。
川崎市の案内は、同じ施設を希望するきょうだいについて、どの申請条件を選んでもきょうだいとしての取扱いを適用するとしています。条件を狭めるほど、きょうだいの扱いでより有利になるわけではありません。実際に利用できる範囲を基準に選びましょう。内定は保証されません。
出典:川崎市「令和9年度 保育所等・幼稚園等利用案内」冊子16〜17ページ

横浜市は、誰が先ならよいか・同園と順位の優先も確認
横浜市の利用申請書裏面にも、きょうだい同時申請の意向欄があります。「同時・同園の場合のみ」のほか、一部だけ入れる場合に、どの子が先でもよいか、指定した子が先の場合だけ希望するか、一部の利用は希望しないかを選びます。
全員が入れる場合にも、同じ園にそろえることと希望順位のどちらを優先するかを指定します。きょうだいそれぞれの申請で、同時申請の意向欄1〜3の回答をそろえましょう。回答が異なる場合は、ランク・指数等が高い子の意向にそろえられると申請書に記載されています。同じ園での入所が可能な候補が複数ある場合に、どの子の希望順位を優先するかを書く氏名欄も確認します。
上の子の転園を含む場合には、現在通っている園を希望に含めるか、その順位、同じ園にならなくても転園するか、といった確認もあります。選択肢の番号や書き方は、川崎市のものを流用せず、横浜市の当該年度の申請欄と照合してください。
同じ空き状況でも迷う3場面を、家族の生活に置き換える
以下は希望条件を考えるための説明用の例です。特定の園への内定を予測するものではありません。実際の調整は、年齢ごとの受入枠や市の基準に基づいて行われます。
場面1:上の子はA園、下の子はB園なら2人入れる
2人とも同じ月に入れますが、同じ園にはそろいません。川崎市で①「同時・同園のみ」を選ぶと、この状況では全員保留です。②・③で別園を認めるかを考える場合は、まず送迎が成り立つかを確認します。
たとえば、自宅からA園まで10分、受渡し10分、B園へ15分、受渡し10分なら、B園を出るまで45分です。これは仮の時間で、ここから職場への移動が加わります。雨の日や荷物が多い日も含め、実際の時間帯に確かめましょう。
場面2:下の子だけ入れて、上の子は保留になる
川崎市で①・②を選ぶと全員保留、③なら下の子だけ内定することがあります。③を選ぶ前に、上の子の預け先・利用開始日・復職日をセットで考えます。横浜市は一部入所後の取扱いが異なるため、対象条件と対象外の例を確認してください。
「下の子が入ったら上の子は家でみる」という想定なら、仕事中に誰が保育するのか、その人が毎日対応できるのかまで決めておきましょう。利用できるか未確定の預け先は、決定済みとして数えません。
場面3:希望順位が高い別園と、順位が低い同園が候補になる
「それぞれが希望する園を優先したい」と「2人を同じ園にしたい」が分かれる場面です。園の順位だけを書く前に、同園を優先する意思があるかを家族で話します。内定後に好きな結果を選ぶのではなく、申請時に順位優先・同園優先の条件を伝えるための確認です。
園の雰囲気や保育内容に加え、送迎の移動時間、開所時間、休園日、保護者行事、片方が休む日の動きを比べると判断しやすくなります。希望条件を狭めることには、入れる組合せがあっても保留になる可能性が伴います。
園そのものの順位を決める手順は、保育園の希望順位の決め方で整理しています。
転園を含む場合は、内定後に元の園へ戻れると思わない
横浜市:転園が内定すると、辞退しても元の園へそのまま戻ることはできません。戻るには改めて転園申請が必要です。
川崎市:転園が内定した後は辞退できず、現在の園にも戻れません。
「下の子と同じ園に決まった時だけ上の子を動かしたい」などの希望がある場合は、提出前に申請欄と調整方法を確認します。内定してから考える前提で、通う意思のない園を加えないようにしましょう。
出典:横浜市「令和9年度 保育所等利用案内」15ページ / 川崎市「令和9年度利用案内」冊子25ページ
2027年4月一次申込は、方法ごとの締切も確認
次の期限は2026年秋に行う、2027年4月入園の一次申請です。横浜市は原則オンライン。市外の園への申請や個別の支援が必要な場合などは、申請先・方法を区役所へ確認してください。
| 申込先 | 一次申請の締切 |
|---|---|
| 横浜市 | オンライン:10月28日(水)23:59までの送信 オンライン申請ができない方の郵送:10月28日消印有効 |
| 川崎市 | オンライン:10月26日(月)17:00 郵送:10月26日消印有効 窓口:11月6日(金)17:00 |
横浜市の11月20日は希望園の追加・順位変更や不足書類の期限で、申請書そのものの締切を延ばすものではありません。川崎市の希望園変更は、11月9日(月)・10日(火)に窓口・オンラインで受け付けます。
これらを「きょうだい条件も同じ日まで変更できる」と読み替えないようにしましょう。同時申請の意向そのものを変えたい場合は、期限と方法を早めに区役所へ確認してください。
出典:横浜市「令和9年度に保育所等の利用を希望する方へ」 / 川崎市「令和9年度利用案内」冊子1〜2・12ページ
申請の控えを保存し、育休関係の書類を確認する
給付金の支給期間延長については、勤務先やハローワークへ別に確認します。横浜市はハローワーク等の審査内容には回答できないと案内し、川崎市も勤務先への確認とハローワークへの相談を案内しています。市の保育所利用の扱いだけで、給付金延長の可否を判断しないでください。
横浜市のオンライン申請は申請データをダウンロードして保存し、紙で提出する場合は事前に写しを取ります。川崎市も利用申込書等の両面の写しが必要になると案内しているため、提出前に保存しましょう。必要書類は家庭ごとに確認してください。
川崎市で育休中に申請する方は、「育児休業に関する同意書・申出書」も確認します。就労証明書は会社での作成に日数がかかる場合があるため、締切から逆算して依頼しましょう。
出典:横浜市「令和9年度に保育所等の利用を希望する方へ」 / 横浜市「令和9年度利用案内」22ページ / 川崎市「令和9年度利用案内」冊子11・14ページ
提出前チェック:申請条件・預け先・復職・送迎を1枚に
家族で埋める確認メモ
申込先の市・入園希望月:____
上の子:新規/転園 下の子:新規/転園
全員同時の入園が必要:はい/いいえ
別々の園への送迎:できる/難しい/未確認
1人だけ内定した場合の残る子の預け先:____
その預け先の開始日・利用できる曜日と時間:____
会社と確認した復職日:____
同園と希望順位のどちらを優先するか:____
申込書の選択欄との照合:済/未
締切・希望条件の変更期限:____
「未確認」が残る部分は、家庭内の予定だけで埋めず、区役所・会社・預け先へ確認しましょう。就労証明書を会社へ頼むときは、本人が書く欄と会社への依頼方法も確認できます。
区役所には、家族の申請区分を添えて質問する
そのまま使える質問例
「2027年4月に、きょうだい2人で申し込みます。上の子は[新規/転園]、下の子は[新規/転園]で、現在は[どの子の育休中か]です。1人だけ内定した場合に必要な復職日と、残る子の申請・認定の扱いを確認したいです。私たちの希望に合う申込欄と、条件を変更できる期限を教えてください。」
横浜市で一部入所後に育休を続けたい場合は、対象になるか、認定変更と就労証明書の再提出が必要かまで聞きます。川崎市では、残る子の預け先探しについても相談できます。会社には、市が求める復職期限を伝えたうえで勤務再開日を確認しましょう。
きょうだい同時申込のよくある質問
「同時同園だけ」を選べば、同じ園に入りやすくなりますか?
希望条件を限定しても、受入枠が増えたり内定が保証されたりするわけではありません。川崎市では、別園なら全員入れる場合でも全員保留となります。選択によって受け入れる結果の範囲が変わると考えましょう。
保留になったら、きょうだい条件は自動でゆるくなりますか?
川崎市の案内では、年度内は、変更しなければきょうだい条件を含む申請内容が継続します。二次調整などで条件を見直したい場合は、変更できる内容と期限を区役所へ確認してください。横浜市も、自動で希望が変わると思わず、次の調整に使われる内容を確認しましょう。
出典:川崎市「令和9年度 保育所等・幼稚園等利用案内」冊子16〜17ページ
横浜市なら、1人だけ通わせて誰でも育休を続けられますか?
新規同時申請、就労事由、全員入所後の復職・就労開始などの条件があります。転園を含む申請や「育休延長許容」を選んだ場合などは対象外です。育休対象児が入所する場合の扱いもあるため、自分の家庭が該当するか確認が必要です。
まとめ:1人だけの内定後も続けられる条件を選ぼう
きょうだいの保育園申込では、新規か転園か、1人だけでも復職できるか、別園に通い続けられるかを先に整理すると、希望条件を決めやすくなります。横浜・川崎で異なる取扱いを確認し、申込書の回答までそろえて提出しましょう。
- 希望園を並べる前に:希望順位・同点時の考え方
- 復職の準備を会社と相談:育休復帰面談で確認すること
- 園ごとの開始予定を確認:慣らし保育と仕事復帰のスケジュール


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