【図解】幼稚園の預かり保育と無償化の落とし穴|共働きでも使える?費用と条件をやさしく解説

【図解】幼稚園の預かり保育と無償化の落とし穴|共働きでも使える?費用と条件をやさしく解説 保育園・幼稚園
パパ
パパ

幼稚園ならお金かからないって聞いたよ?

ママ
ママ

預かり保育で17時くらいまでお願いできるなら、保育園じゃなくてもいいかも…

ベビすけ
ベビすけ

うんうん、でも全員が使えるとは限らないから、制度の仕組みを見ておこうね〜!

幼稚園は「無償化」と聞くと、
お金の負担が少なくて、共働きでも通わせやすそうに見えますよね。

でも実際は、

  • 無償化=全部無料ではない
  • 預かり保育=どの園でも同じように使えるわけではない
  • 共働きでも使いやすい園と、そうでない園がある

という注意点があります。

特に、保育園と迷っている家庭にとっては
「うちの働き方で本当に回るのか?」 がいちばん大事です。

この記事では、
幼稚園の預かり保育と無償化の仕組み、共働き家庭との相性、実際にかかる費用、保育園との違いまで、判断しやすい形で整理しました。

まずは、結論から見ていきましょう。


まず結論|幼稚園の預かり保育が向く家庭・向かない家庭

幼稚園の預かり保育は、すべての共働き家庭に向くわけではありません。
ただし、働き方や家庭のサポート状況によっては、十分選択肢になります。

幼稚園の預かり保育が向きやすい家庭

  • パートや時短勤務など、比較的勤務時間に余裕がある
  • 祖父母の協力が得られる
  • 教育方針や園の雰囲気を重視したい
  • 夏休みなどの長期休みにも対応できる
  • 預かり保育の時間が自分たちの生活に合っている

保育園の方が向きやすい家庭

  • フルタイム共働きで、お迎えが遅くなりやすい
  • 長時間保育が必要
  • 長期休みも安定して預けたい
  • 園ごとの預かり保育条件に振り回されたくない
  • 毎日の送迎や仕事との両立を最優先したい

図解① 幼稚園の預かり保育が向く人 / 向かない人 比較表

幼稚園の預かり保育が向く家庭・向かない家庭を比較した図解

預かり保育は便利な制度ですが、
大切なのは「制度があるか」より、自分の家庭の生活に合うかです。


幼稚園の無償化とは?どこまで無料になる?

費用・認定条件の確認日:2026年11月2日

まず教育時間と預かり保育を分けよう

幼稚園の通常の教育時間と、その前後の預かり保育は、無償化の条件が同じではありません。幼稚園の教育部分は満3歳から対象ですが、預かり保育は年齢に加えて「保育の必要性」の認定が必要です。

通常の教育時間の費用

新制度の施設型給付を受ける幼稚園・認定こども園の教育部分は、基本保育料が無償です。新制度に移行していない私学助成幼稚園は、2026年10月利用分から入園料・保育料が月額28,000円まで対象です。国立幼稚園は月額8,700円が上限です。入園料の月割りなどの計算方法は自治体へ確認してください。

これはすべての請求がゼロになるという意味ではありません。通園バス代、食材料費、制服・用品代、行事費や対象外の特定負担額などは別に確認します。給食費の一部に別の免除・補助がある場合もあります。

預かり保育の対象と上限

2026年10月利用分以降、預かり保育の給付額は月の利用日数で計算が分かれます。月25日以下は490円×利用日数、月26日以上は認定区分ごとの月額上限が基準です。いずれも対象となる実際の利用料を超えて給付されません。

・3〜5歳児クラス:保育の必要性の認定(新2号)を受けた子どもは月額12,300円まで。

・満3歳児:3歳の誕生日から最初の3月31日までで、住民税非課税世帯かつ保育の必要性の認定(新3号)がある子どもは月額17,700円まで。

満3歳で幼稚園に入園しても、課税世帯の預かり保育が国の制度で同じように無償になるわけではありません。自治体独自の上乗せ・別制度の有無を確認しましょう。

主な出典:川崎市 無償化(10月1日更新)、千葉市 無償化(9月3日更新)。国制度の枠と自治体独自補助は分けて扱います。

月額上限をそのまま引かない

預かり保育だけを利用する場合は、月25日以下なら対象となる実際の利用料と「490円×利用日数」の低い方、月26日以上なら対象となる実際の利用料と月額上限の低い方が給付額です。月26日以上の上限は新2号12,300円、新3号17,700円です。給食・おやつなどの対象外費用は分けて計算します。自治体独自補助や併用の特例がある場合は、その案内も確認してください。

例 1日700円で月20日利用する新2号の家庭

対象の預かり保育料は700円×20日=14,000円。日数から計算する上限は490円×20日=9,800円。月額上限12,300円と比べると、給付の基本額は9,800円です。預かり保育料の自己負担は14,000円−9,800円=4,200円。別に食材料費などがあれば、その分も負担します。

12,300円を一律に差し引いて「自己負担1,700円」とする計算ではありません。逆に、対象の預かり保育料自体が9,800円より少なければ、実際の対象料金を超えて給付されません。

図解② 無償になる費用 / 自己負担の費用 早見表

幼稚園の無償化で無料になるものとならないものをまとめた図解

ここで気をつけたいのは、
「無償化=全部無料ではない」 ということです。

毎月の細かい費用や、入園時にまとまってかかる費用は、
想像以上に差が出ることもあります。


預かり保育は誰でも使える?時間・料金・条件のリアル

「幼稚園でも預かり保育があるなら、保育園じゃなくても大丈夫かも」
と考える家庭も多いです。

ただ、ここに落とし穴があります。

預かり保育は、園によってかなり違います。

預かり保育で差が出やすいポイント

  • 朝の預かりがあるか
  • 夕方何時まで預かってもらえるか
  • 長期休み中も利用できるか
  • 誰でも使えるのか、条件があるのか
  • 定員や抽選があるか
  • 毎回料金がかかるのか、月契約なのか

同じ「預かり保育あり」と書いてあっても、
実際には

  • 16時までしか使えない
  • 長期休みは利用できない
  • 就労証明が必要
  • 利用人数に制限がある

ということもあります。

図解③ 預かり保育で確認したい4項目

預かり保育で確認したい4項目をまとめた図解
  • 何時まで預かれる?
  • 長期休暇は対応?
  • 誰が使える?
  • 抽選や定員はある?

このあたりは、パンフレットだけでは分からないことも多いので、
園見学や説明会でしっかり確認しておくのがおすすめです。


共働きでも使える?無償化の条件と落とし穴

共働き家庭が幼稚園の預かり保育を使う場合、
いちばん大事なのは**「保育の必要性」が認められるか**です。

幼稚園の通常教育で使う1号認定と、預かり保育の無償化に関係する新2号・新3号は別の認定です。2号・3号認定との違いや、共働き・育休中・専業家庭で何号になるかは、1号・2号・3号認定の違い|共働き・育休中・専業家庭は何号?で詳しく解説しています。

ここが通らないと、預かり保育を使えても
料金は自己負担 になりやすくなります。

例 新3号で1日700円・月26日利用する家庭

対象料金は700円×26日=18,200円。26日以上は月額上限17,700円と比べるため、給付額は17,700円、預かり保育料の自己負担は500円です。490円×26日=12,740円を上限にする計算ではありません。食材料費などは別に計算します。

2026年11月3日訂正:月26日以上の計算方法を追記しました。根拠は子ども・子育て支援法施行令第15条の6第2項第2号・第4項、同施行規則第28条の20第1・2項です。対象年齢・保育の必要性・非課税条件は上記を確認してください。

利用前に確認する順番

・園に、通常教育部分の制度区分と預かり保育の対象施設確認、利用料金、日数の数え方を確認する。

・自治体に、就労・疾病などの保育の必要性、必要書類を確認し、利用前に申請して認定の有効開始日を確かめる。川崎市では市が認定申請書を受領した日より前へ認定を遡らせることはできません。

・対象料金と食材料費等を分けた見積りで、自己負担を計算する。市型預かり保育など自治体独自制度がある場合は別に確認する。

・支払いが園で差し引かれる方式か、いったん支払って請求する方式かを確認する。請求が必要なら領収証・提供証明書を保管し、自治体の期限までに手続きする。

出典:西宮市 預かり保育等の無償化、川崎市の認定手続き(計算・請求手順の確認に使用。申請先や支払時期は全国共通ではありません)。

よくある誤解

  • 共働きなら自動で無償化される
    → そうとは限らない
  • 預かり保育がある園なら安心
    → 利用条件や時間帯しだい
  • 1号認定でも預かり保育は全部カバーできる
    → 園によってかなり差がある

つまり、
「働いているから大丈夫」ではなく、園の条件と自治体のルールを両方確認することが大切です。

図解④ 共働きで預かり保育を使うまでの流れ

共働きで預かり保育を使うまでの流れをまとめた図解
  • 園が預かり保育対応か確認
  • 利用条件を確認
  • 保育の必要性認定を確認
  • 無償化の上限や自己負担を確認

幼稚園の預かり保育は、
制度だけ見れば魅力的ですが、
実際に使えるかどうかは園ごとの差がとても大きいです。


無償化でもかかる費用まとめ|初年度はいくらかかる?

幼稚園を検討するときは、
「保育料が無償になるかどうか」だけでなく、
実際に何にお金がかかるか を見るのが大切です。

毎月かかりやすい費用

  • 給食費
  • 通園バス代
  • 教材費
  • 行事費
  • 預かり保育の自己負担分

入園時にかかりやすい費用

  • 制服代
  • 体操着
  • バッグや用品代
  • 入園準備品

図解⑤ 幼稚園で無償化後もかかるお金一覧

「無償化だから安いはず」と思っていたのに、
実際には毎月の固定費が積み重なったり、
最初の準備費用が想像より高かったりすることもあります。

特に、預かり保育を日常的に使う場合は、
自己負担分がどれくらいになるかを事前に確認しておきたいところです。


保育園と幼稚園、どっちが合う?判断チェック

ここまで読んで、
「結局うちはどっちが合うんだろう?」
と感じた人も多いと思います。

そんなときは、次のポイントで考えると判断しやすくなります。

幼稚園が合いやすい家庭

  • 勤務時間に比較的余裕がある
  • 長期休みの対応ができる
  • 教育方針を重視したい
  • 預かり保育の条件が自分たちに合っている
  • 祖父母などのサポートがある

保育園が合いやすい家庭

  • フルタイム共働き
  • 朝早くから夕方遅くまで預けたい
  • 長期休みも安定して預けたい
  • 追加費用や利用条件の差を減らしたい
  • 毎日の生活の回しやすさを優先したい

図解⑥ 幼稚園向き?保育園向き?YES/NOチェック

迷ったときは、
制度の魅力より「毎日の生活が回るか」 を基準に考えるのがおすすめです。


幼稚園の預かり保育を選ぶ前に、必ず確認したいこと

預かり保育付きの幼稚園を候補にするなら、
次の3つは必ず確認しておきたいポイントです。

1. 実際に何時まで預かれるか

「預かり保育あり」だけでは足りません。
自分たちの勤務時間と、お迎え時間が本当に合うかを見ます。

2. 長期休みの対応があるか

春休み、夏休み、冬休みの対応有無はかなり重要です。
平日は大丈夫でも、長期休みで一気に困るケースがあります。

3. 利用条件と自己負担はいくらか

抽選や利用制限がないか、
無償化の対象になるか、
対象外なら毎月いくらかかるかまで確認しておくと安心です。


まとめ|幼稚園の預かり保育は「制度」より「使える園か」で決まる

幼稚園の預かり保育と無償化は、
制度だけを見ると使いやすそうに見えます。

でも実際は、
園ごとの対応・利用条件・預かり時間・追加費用 に差があります。

大切なのは、
「制度があるか」ではなく、
自分の家庭の働き方で本当に使える園か を確認することです。

特に共働き家庭では、
毎日の送迎、長期休み、急なお迎え対応まで含めて考えると、
見えてくる答えが変わることもあります。

「幼稚園だから安い」「預かり保育があるから安心」と決めつけず、
生活に合うかどうか を基準に選んでいきましょう。


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