「保育園の点数は何点あれば入れる?」「共働きなら40点くらい?」と気になっていませんか。
結論からいうと、全国共通の合格点や平均点はありません。保育園の利用調整は市区町村ごとに行われ、同じフルタイム共働きでも、世田谷区は「指数」、横浜市は「A〜Iランク」、川崎市は「A〜Hランク・指数・項目点」というように、仕組みも数字の単位も異なります。
さらに、内定できるかは自分の点数だけでなく、希望園・子どものクラス年齢・募集枠・同じ園を希望する家庭の状況で決まります。そのため「40点なら入れる」とは一概にいえません。
この記事では、2026年8月時点の自治体公式資料をもとに、計算の仕組み、何点あれば入れるのか、共働き・パート・求職中・在宅勤務の考え方、同点時の優先順位まで整理します。
ネットで見かけた「40点がボーダー」を、そのまま自分の地域に当てはめるのはNGだよ。最初に自治体名と年度を確認しよう。
保育園の点数制度とは?
認可保育所などの募集枠より申込者が多いとき、市区町村は提出書類をもとに「どの家庭から優先して案内するか」を決めます。この手続きが利用調整です。
一般に「保育園の点数」と呼ばれますが、自治体によって名称は「利用基準指数」「調整指数」「ランク」「調整項目点」などさまざまです。
- 保護者の就労・疾病・介護・就学・求職などを判定する
- 世帯状況による加点・調整項目を反映する
- 同じ点数やランクなら、さらに優先順位を比較する
- 施設・クラス年齢ごとの募集枠に合わせて内定者を決める

点数制度は、保育の必要性を認定する「2号・3号認定」とは別の仕組みです。認定区分が分からない場合は、先に1号・2号・3号認定の違いを確認してください。
保育園は何点あれば入れる?
「何点なら入れる」という全国共通のラインはありません。同じ自治体・同じ点数でも、次の条件で結果が変わります。

たとえば川崎市は、2026年4月一次利用調整で内定した世帯のうち、最も低かった「ランク・指数・調整項目点」を園別・クラス年齢別に公開しています。ただし、市も翌年度の内定を保証するものではないと明記しています。
前年度の結果を見るときは、「自治体全体の平均」ではなく、希望園の同じクラス年齢を確認しましょう。
保育園の点数はどう計算する?
細かな名称は異なりますが、利用調整はおおむね次の3段階で進みます。
保護者それぞれの保育の必要性を判定
父母それぞれについて、就労時間・就労日数・疾病・障害・介護・就学・求職などを公式基準に当てはめます。
共働きの場合、単純に二人分を足す自治体もあれば、父母のうち低い方のランクを世帯ランクとして使う自治体もあります。
世帯状況による調整を反映
ひとり親、きょうだいの在園・同時申込み、認可外保育施設の利用、保育士等としての勤務などが調整項目になる場合があります。
同点時の優先順位を確認
点数・ランク・調整指数が同じ世帯が並んだ場合は、自治体が定めた優先順位で比較されます。ここまで確認して初めて、自分の利用調整上の位置を把握できます。
東京・横浜・川崎で計算方法はこんなに違う
「フルタイム共働きなら何点?」に一つの答えがない理由を、2026年の公式基準で比べます。

このように、世田谷区の「100点」と横浜市の「Aランク」は単位が違うため比較できません。「東京都の平均は何点」「神奈川県は何点」と都県単位でまとめるのも不正確です。
点数だけを見るより、「自分の自治体は足し算方式か、ランク方式か」を最初に確認すると迷いにくいよ。
共働き・パート・求職中の点数はどうなる?
フルタイム共働き
各自治体の就労区分で高い指数・ランクになりやすい一方、人気園では同じフルタイム共働き世帯が並ぶことがあります。その場合は、きょうだい、認可外利用、所得など次の比較項目が結果を左右します。
フルタイムとパートの共働き
合算方式なら二人分の指数を足し、ランク方式なら低い方のランクを世帯に適用するなど、判定方法が分かれます。パートという名称だけでは決まらず、契約上の就労日数・時間を基準表に当てはめることが大切です。
求職中
求職中は「一律に減点される」というより、就労とは別の利用基準区分として、相対的に低い指数・ランクが設定される自治体があります。たとえば横浜市の2026年基準では求職中はHランクです。
在宅勤務・テレワーク
在宅勤務だから自動的に減点されるとは限りません。世田谷区の2026年基準では、外勤の欄に「在宅勤務含む」と明記され、就労日数・時間で指数を判定します。自治体ごとに必要書類や自営業との区分が異なるため、勤務形態を就労証明書へ正確に記載してもらいましょう。
育児短時間勤務
短時間勤務について、短縮前の契約時間で見る自治体と、短縮後の勤務日数・時間を反映する自治体があります。特に勤務日数も減らす場合は扱いが変わることがあるため、復職予定の働き方まで公式案内で確認してください。

就労証明書の依頼時期や確認項目は、保育園の就労証明書は誰が書く?依頼方法と注意点で詳しく解説しています。
加点・調整指数になりやすい項目
次の事情は、多くの自治体で加点・調整指数・優先項目として扱われる可能性があります。ただし、対象条件と点数は自治体ごとに異なります。
就労など一定の条件と組み合わせて優先される場合があります。
在園・同時申込み・同一園希望などで条件が分かれます。
利用期間や有償利用、復職状況の証明が必要な場合があります。
対象資格・施設・勤務時間が指定される場合があります。
病気・障害・介護・出産などは、単なる「加点」ではなく、保護者の保育の必要性を判定する基本区分になることもあります。

「求職中・育休中・在宅勤務は減点」と一括りにはできません。基本区分が低く設定される場合、申請時の選択で優先順位が下がる場合、通常の就労として扱われる場合などがあるため、自治体の表現どおりに確認してください。
同じ点数になったら何で決まる?
人気地域では、同じ点数やランクの家庭が並ぶことがあります。同点時の比較方法も自治体ごとに違います。
- 世田谷区:調整基準の特定項目、基本指数、所得階層、認可外保育の利用期間、区内居住期間などを順に比較
- 川崎市:ランク、調整指数、調整項目点を比較し、それでも同じ場合は子どもが3人以上の世帯、所得の低い世帯の順に判定
- 横浜市:ランクを判定し、同ランクなら調整指数などで優先順位を判断

自分の基本点数だけを見て「同じ点数の家庭には勝てない」と決めつけず、同点時の基準まで確認しましょう。
自分の点数を調べる5ステップ
- 「自治体名+保育所+利用調整基準+年度」で検索する
ブログの早見表ではなく、市区町村の利用案内・基準表PDFを開きます。 - 父母それぞれの基本指数・ランクを確認する
就労証明書の契約時間・日数を使い、実績の扱いも読みます。 - 調整指数・加点項目を確認する
きょうだい、認可外利用、ひとり親など、証明書が必要な項目を見落とさないようにします。 - 同点時の優先順位を確認する
所得・居住期間・保育の理由など、基本点数の次に比較される項目を確認します。 - 前年度結果と今年の募集枠を照らし合わせる
同じ園・同じクラス年齢の結果を参考にし、今年の内定を保証する数字ではないことも理解しておきます。

就労状況や加点候補を選ぶと、確認すべき項目を整理できます。全国共通の内定点を算出するものではないため、最後は自治体の公式基準と照合してください。
保育園の点数シミュレーターを使う保育園の点数を上げる方法はある?
申込みのためだけに働き方や家庭状況を変える必要はありません。ただし、本来該当する項目を正しく反映してもらうためにできることはあります。
- 就労証明書の契約時間・実績・復職予定日を提出前に確認する
- きょうだい・認可外利用などの必要書類を締切までに提出する
- 家庭状況が変わったら、いつまでに変更届が必要か確認する
- 自治体の保育コンシェルジュ等に、基準表の読み方を相談する
勤務実態と異なる就労証明書の作成・改変はできません。川崎市も、就労証明書を無断作成・改変した場合は、虚偽申請として認定や入所内定を取り消す場合があると案内しています。
希望園を増やすと入りやすくなる?
希望園を増やしても点数そのものは上がりません。ただし、実際に通える園を複数書けば、空き枠と一致する可能性は広がります。
一方で、内定後に通えない園を安易に書くのは避けましょう。自治体によっては内定辞退後の取扱いが変わる場合があります。送迎時間、開所時間、延長保育、土曜保育まで確認し、本当に利用できる園だけを希望します。
園を比較するときは、保育園見学のチェックリストも活用してください。
「点数を上げる」より、書類の漏れをなくして、通える希望園を現実的に広げる方が大切だよ。
2027年4月入園を申し込む人への注意
2026年秋に2027年4月入園を申し込む場合は、令和9年度版の利用案内を使ってください。2026年度の点数表をそのまま使うと、基準変更を見落とす可能性があります。
申請締切や基準日は自治体によって異なります。点数計算より先に、最新の申請スケジュールを確認することも重要です。保活全体の流れは保活完全ガイドで整理しています。
保育園の点数に関するよくある質問
保育園の点数の平均は何点ですか?
全国共通の平均点はありません。自治体ごとに方式と満点が違うため、平均を比べても入園可能性は判断できません。希望園・同じクラス年齢の前年度結果が公開されていれば、参考情報として確認します。
40点あれば保育園に入れますか?
40点の意味が自治体によって違うため、判断できません。そもそも横浜市のようにA〜Iランクを使う自治体もあります。お住まいの市区町村の最新基準で確認してください。
フルタイム共働きなら必ず入れますか?
必ず入れるわけではありません。同じ高い指数・ランクの世帯が多い地域では、調整項目や同点時の優先順位、募集枠で結果が分かれます。
在宅勤務は点数が下がりますか?
一律には下がりません。就労日数・時間を外勤と同じ表で判定する自治体もあります。就労証明書の記載と自治体の運用を確認してください。
求職中でも保育園に申し込めますか?
求職活動を保育の必要性の事由として申し込める自治体があります。ただし、就労中より低い指数・ランクになることや、認定期間が限られることがあります。
きょうだいが同じ園にいると加点されますか?
加点・調整項目になる自治体がありますが、在園、同時申込み、同一園希望などで条件が異なります。きょうだいがいるだけで自動加点とは限りません。
点数シミュレーターの結果は正確ですか?
全国共通の点数制度ではないため、簡易シミュレーターは確認項目を整理する目安です。正式なランク・指数は、申込年度の自治体基準と提出書類で決まります。
まとめ|点数より先に自治体と年度を確認しよう
保育園の点数制度は、保育の必要性を比べ、限られた募集枠の利用者を調整する仕組みです。
- 全国共通の平均点・合格点はない
- 自治体によって合算方式・ランク方式などが異なる
- 同じ点数でも希望園・年齢・募集枠・同点時の基準で結果が変わる
- 在宅勤務・求職中・育休中を一律に減点とはいえない
- 申込年度の公式基準と必要書類を確認する
点数を確認したら、募集枠と通える園を整理し、見学・申込みへ進みましょう。もし保留になった場合も、二次利用調整や認可外保育施設などの選択肢があります。詳しくは保育園に落ちたときにできることをご覧ください。
この記事で確認した主な公式情報
※制度・基準は変更されることがあります。2026年8月2日時点の情報を確認して作成しています。申込みの際は、お住まいの市区町村が公開する最新年度の利用案内をご確認ください。



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