赤ちゃんの予防接種スケジュール|0〜1歳の時期・順番・同時接種を解説

生後2か月から、期限を確認、1歳の追加。赤ちゃんの予防接種スケジュールを、ベビすけと確認する図解 育児の悩み・体験談

赤ちゃんの予防接種は、生後2か月から始める予定を、早めに小児科と相談するのが基本です。まずは「0歳で始める接種」「ロタの期限」「1歳からの接種」の3つに分けると、見通しが立てやすくなります。

種類が多くて「いつ・何を・どの順番で?」と迷いますよね。この記事では、月齢別の早見表と図解で全体像を整理し、五種混合・小児肺炎球菌の追加接種、同時接種、持ち物、接種後の相談目安までまとめます。

この記事の読み方

2026年10月4日に公的資料を確認した一般情報です。表は、主に生後2か月から標準的に接種を始める場合の目安。実際の日程は、接種歴・製剤・体調・自治体の案内によって変わります。個別の日付や受診判断は、かかりつけ医に確認してください。

【一覧表】0歳〜1歳の予防接種スケジュール

「何か月の子が受けるか」と「前の接種から何日・何か月あけるか」は、別々に確認します。月齢が来ても、必要な間隔があいていない場合は接種できません。①②③は、そのワクチンの接種回数です。

0歳の早見表|生後2か月から始める場合の例

時期の目安主な接種ここを確認
生後2か月ロタ①/五種混合①/小児肺炎球菌①/B型肝炎①同時接種を含め、小児科で計画。ロタは口から飲み、ほかの3種類は注射
生後3か月ロタ②/五種混合②/小児肺炎球菌②/B型肝炎②各ワクチンに必要な接種間隔を確認
生後4か月五種混合③/小児肺炎球菌③/ロタ③(ロタテックの場合)ロタリックスは2回、ロタテックは3回
生後5〜8か月未満BCG 1回実施場所や予約方法は自治体によって異なる
生後7〜8か月ごろB型肝炎③1回目から139日以上の間隔。通常の定期接種は1歳未満

初回接種の開始が遅れた場合や、途中で間隔があいた場合は、この表をそのまま当てはめないでください。小児肺炎球菌は開始月齢によって必要回数が変わります。B型肝炎の母子感染予防は、出生直後からの別の対応となります。

1歳からの早見表|新しく始める接種と追加接種

1歳からの接種。MRは1歳から早めに。肺炎球菌追加は目安1歳から1歳3か月、初回終了後60日以上かつ1歳以降。水痘2回目は標準初回後6から12か月。五種追加は標準初回終了後6から18か月。
図解は要点の確認用です。対象期間・最短間隔は次の表と本文も確認してください。
ワクチン推奨・標準の目安間隔・対象の確認
MR(麻しん・風しん)①1歳になったら早めに第1期の定期接種は1歳以上2歳未満に1回
小児肺炎球菌・追加1歳〜1歳3か月初回終了後60日以上あけ、かつ1歳以降。標準的な初回接種の場合
水ぼうそう(水痘)①1歳〜1歳3か月定期接種は1歳以上3歳未満に計2回
水ぼうそう(水痘)②標準は1回目から6〜12か月後最短でも3か月以上。1回目を1歳で受けた場合、標準例は1歳6か月〜2歳
五種混合・追加初回3回終了後、標準6〜18か月あけて1回最短6か月以上。日本小児科学会は1歳を超えてから早めの追加を推奨
おたふくかぜ①(任意)1歳以降、早めに相談日本小児科学会は2回接種を推奨。費用助成の有無は自治体に確認

出典:日本小児科学会の予防接種スケジュール/厚労省・小児肺炎球菌/五種混合/水痘

肺炎球菌の追加は「1歳3か月になるまで待つ」必要はありません。

生後2か月から初回接種を進めた場合、追加の目安は1歳〜1歳3か月です。「1歳3〜6か月の接種はすべて対象外」という意味ではありません。遅れたときは、接種歴に合う日程を小児科に相談しましょう。

予防接種はなぜ生後2か月から始めるの?

乳児期に重症化しやすい感染症に備えるため、五種混合・小児肺炎球菌・B型肝炎などは、生後2か月から接種を始めます。複数回の接種が必要なワクチンもあるため、予定を立てて受けることが大切です。

日本の予防接種には「定期接種」と「任意接種」があります。定期接種は、対象年齢・接種方法などの条件を満たし、自治体が指定する方法で受ける場合、原則として公費で受けられます。任意接種は自己負担が基本ですが、自治体独自の助成がある場合もあります。

まずは自治体の予診票や案内を確認し、小児科へ予約しましょう。接種できる曜日、必要な持ち物、里帰り中の手続きもあわせて聞いておくとスムーズです。

出典:厚労省・五種混合/小児肺炎球菌/B型肝炎

0歳の予防接種|5つのワクチンの確認ポイント

① ロタウイルス|初回と完了の期限を分けて確認

ロタは、重い胃腸炎を予防するための飲むワクチンです。ロタリックスは2回、ロタテックは3回接種します。原則として同じ製剤で完了します。

ロタの初回標準は生後2か月から出生14週6日後まで。15週0日後以降の開始は推奨されない。ロタリックスは24週0日後までに2回、ロタテックは32週0日後までに3回。各回27日以上の間隔。
「初回の標準期間」と「全回数を終える接種期間」は別です。週数を月齢に置き換えず、日付は医療機関に確認しましょう。

接種は出生6週0日後から可能ですが、初回の標準は生後2か月〜出生14週6日後です。出生15週0日後以降に初回接種を始めることは、厚生労働省は勧めていません。開始が遅れそうなときは、早めに相談してください。

ロタリックスは出生24週0日後までに計2回、ロタテックは出生32週0日後までに計3回を終えます。どちらも各回は27日以上の間隔をあけます。

授乳は接種前後に一律の制限があるわけではありません。厚労省は吐き戻しを避ける工夫として時間の目安を案内しています。当日の授乳は、予約した医療機関の説明を確認しましょう。

出典:厚労省・ロタウイルスワクチン(接種期間、Q14など)

② 五種混合|追加を「1歳6か月固定」にしない

ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ感染症を予防するワクチンです。2024年4月から定期接種に導入され、四種混合とヒブを別々に接種する場合より、注射の本数を減らせます。

  • 初回:生後2か月から3回。標準的な間隔は20〜56日
  • 追加:初回3回の終了後6か月以上。標準は6〜18か月あけて1回
  • 日本小児科学会は、初回終了後6か月以上あけ、1歳を超えてから早めに追加することを推奨

表の「生後2・3・4か月」は予定の例です。追加を全員一律に1歳6か月まで待つ必要はありません。四種混合+ヒブで始めた場合や、製剤を変更する場合は、自分で判断せず接種医に確認してください。

出典:厚労省・五種混合/日本小児科学会のスケジュール

③ 小児肺炎球菌|1歳の追加接種まで計画

肺炎球菌による髄膜炎などの重い感染症を予防します。生後2か月から標準的に始める場合は、初回3回と追加1回が基本です。開始月齢によって回数が変わるため、遅れて始める場合は個別に確認します。

2024年10月以降は原則PCV20を使い、PCV15も使用できます。PCV15で接種を始めた場合は原則同じ製剤で完了します。母子健康手帳にある製剤名と日付を、小児科で確認してもらいましょう。

出典:厚労省・小児肺炎球菌

④ B型肝炎|3回目は「1回目」から数える

一般的な乳児の定期接種は1歳未満に3回です。1回目と2回目は27日以上あけ、3回目は1回目から139日以上あけます。2回目から数えるのではない点に注意しましょう。

日数は接種日を含めずに数えます。「27日以上の間隔」は4週間後の同じ曜日以降、「139日以上の間隔」は20週間後の同じ曜日以降が目安です。予約する具体的な日付は医療機関に確認してください。

生後2・3・7〜8か月は標準的な予定の例。3回目だけ少し先になるため、次の予約を忘れないように記録しておきましょう。母子感染予防の対象になる場合は別のスケジュールで対応するため、医師の説明に従ってください。

出典:厚労省・B型肝炎

⑤ BCG|標準は生後5〜8か月未満

乳幼児の重い結核を予防するため、通常は1歳未満に1回接種します。標準時期は生後5〜8か月未満。自治体によって集団接種か医療機関での個別接種かが異なるため、早めに案内を確認しましょう。

接種部位は時間をかけて変化します。赤みや膿などを、見た目だけで「すべて正常」と決めつけず、接種時にもらう説明と経過を照らし合わせ、気になる変化は接種医に相談してください。

出典:厚労省・BCG

1歳になったら|MR・水ぼうそう・おたふくかぜ

1歳の誕生日が近づいたら、MRと水ぼうそうの初回、肺炎球菌・五種混合の追加の予定を確認しましょう。必要な間隔があいているかは、母子健康手帳で確認します。

  • MR:第1期は1歳以上2歳未満に1回。2回目にあたる第2期は小学校入学前の1年間です
  • 水ぼうそう:定期接種は1歳以上3歳未満に2回。2回目の標準間隔は6〜12か月、最短は3か月以上です
  • おたふくかぜ:2026年10月確認時点では任意接種。日本小児科学会は1歳以降早めの1回目と、小学校入学前1年間の2回目を推奨しています

おたふくかぜの費用助成や、予約できる製剤・日程は自治体と医療機関に確認してください。ほかの任意接種についても、年齢・接種歴・流行状況に応じて相談できます。

出典:厚労省・MR/水痘/日本小児科学会のスケジュール

同時接種は安全?何本まで?|別日の間隔にも注意

同時接種は、複数のワクチンを同じ日に受けることです。生後2か月の例では、ロタを飲み、五種混合・小児肺炎球菌・B型肝炎の3種類を注射する組み合わせがあります。

日本小児科学会は、同時接種を子どもを早期に病気から守るために必要な医療行為と位置づけています。複数ワクチンの同時接種について、互いの有効性を妨げず、副反応の頻度が増えないと整理し、接種本数に原則制限はないとしています。

ただし、実際の組み合わせや本数は、接種歴・製剤・接種部位・当日の体調を踏まえて医師が判断します。「何本でも無条件に受けられる」「副反応が起きない」という意味ではありません。心配な点は予約時に伝えましょう。

同時接種にせず、別日に受ける場合

MR・水痘・BCG・おたふくかぜなど、異なる注射の生ワクチンどうしは27日以上の間隔が必要です。それ以外の異なるワクチンの組み合わせには、一律の日数制限はありません。ただし、同じワクチンを複数回受ける間隔は、それぞれの規定に従います。

出典:日本小児科学会・同時接種に対する考え方/厚労省・ワクチンの接種間隔

接種当日の流れと持ち物チェックリスト

持ち物

  • 母子健康手帳
  • 自治体の予診票・接種券など、医療機関から指定されたもの
  • マイナ保険証・資格確認書などと、子どもの医療証(診察が必要になったときのため)
  • 着替え・おむつ・授乳用品など、普段のお出かけ用品

接種前に伝えること

当日の体温、授乳や食事の様子、発熱・下痢などの症状、服薬、これまでの接種後の反応を確認します。体調不良があるときは、来院前に医療機関へ連絡し、受けられるかを相談してください。

接種後の過ごし方

接種後30分程度は、医療機関で様子を見るか、すぐ医師に連絡できる状態を保つなど、接種先の指示に従います。その日は激しい運動を避け、入浴する場合も接種部位を強くこすらないようにしましょう。体調に変化があれば相談してください。

出典:こども家庭庁・母子健康手帳の予防接種情報

副反応の見方|様子を見る前に確認したいサイン

接種後は、発熱や接種部位の赤み・腫れなどがみられることがあります。現れる時期や経過はワクチンによって異なります。接種後の症状をすべて副反応と決めつけず、子どもの様子と接種時にもらった説明を確認してください。

すぐに119へ連絡する症状

呼吸が弱い・著しく苦しそう、唇が紫色、意識がない・反応がおかしい、けいれんが止まらない・止まっても意識が戻らないなど。接種会場にいるときは、すぐに医療スタッフへ知らせてください。

早めに医療機関へ相談・受診する目安

  • 生後3か月未満で38℃以上の発熱がある場合は、速やかに医療機関へ連絡・受診
  • 飲めない、ぐったりしている、繰り返し吐くなど、普段と明らかに違う
  • 高熱や強い腫れなど、接種時に案内された注意症状がある・症状が続く

「39℃以上が2日続くまで待つ」といった一律の基準は使わないでください。症状の強さ、月齢、機嫌や飲み具合も含めて相談します。

ロタ接種後に特に注意すること

ロタ接種後、とくに1〜2週間は腸重積症の症状に注意します。急に激しく泣くのを繰り返す、嘔吐を繰り返す、血便、ぐったり・顔色が悪いなどが一つでもあれば、速やかに医療機関を受診し、接種したことを伝えてください。すべての症状がそろうまで待つ必要はなく、期間外でも気になる症状があれば相談します。

夜間・休日に受診を迷う場合は、小児救急電話相談 #8000 も利用できます。受付時間などは都道府県で異なります。緊急症状があるときは、電話相談の順番を待たず119を利用してください。

出典:厚労省・緊急性の高い症状/日本小児科学会・こどもの救急(発熱)/厚労省・ロタ/厚労省・#8000

よくある質問

Q. 接種が遅れてしまったら、最初からやり直し?

自己判断で最初からやり直す必要はありません。母子健康手帳を持って小児科へ相談し、残りの回数・必要な間隔・公費対象期間を確認します。とくにロタには初回の標準期間と製剤ごとの完了期限があるため、早めに連絡しましょう。

Q. 風邪や発熱で延期すると、どれくらいずらせる?

一律に「1〜2週間なら問題ない」とは言えません。体調の確認に加えて、ワクチンごとの期限や接種間隔も必要です。延期を決めたときに、次の接種日まで相談しておくと安心です。

Q. 里帰り先でも公費で接種できる?

住民票のある自治体の制度によります。事前申請や依頼書、費用の払い戻し手続きが必要な場合があるため、予約・接種の前に住民票のある自治体へ確認してください。接種先で予診票がそのまま使えるかも確認します。

Q. 任意接種は受けなくてもよいもの?

「任意」は費用や制度上の区分で、病気の予防が不要という意味ではありません。おたふくかぜなどの予防できる病気、効果と副反応、年齢や助成の有無について、小児科で相談して判断しましょう。

まとめ|次の接種日と期限を、小児科と一緒に確認しよう

  • 生後2か月からの接種を、小児科と早めに計画する
  • ロタは初回の標準期間と、24週0日後/32週0日後の完了期限を分けて確認する
  • 1歳が近づいたら、MR・水ぼうそうの開始と、肺炎球菌・五種混合の追加を確認する
  • 接種が遅れたときも、接種後に気になる症状があるときも、自己判断で抱え込まず相談する

全体像をつかんだら、具体的な予定は母子健康手帳を見ながら決めていけば大丈夫です。接種した日だけでなく、次の予約と期限も記録して、一つずつ進めていきましょう。

参考にした一次情報

最終情報確認:2026年10月4日。一般的な接種計画の理解を助ける記事で、診断や個別の接種指示を行うものではありません。実際の接種日、接種できる製剤、公費の条件は医療機関・自治体の最新案内をご確認ください。

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