「離乳食は5か月になったら始める?」「初日はどのくらい?」「おかゆの次は何を食べさせる?」。初めての離乳食は、準備することも気になることも多いですよね。
離乳食初期(ゴックン期)は、生後5〜6か月頃に、なめらかなつぶしがゆを少量から始める時期です。食べる様子に合わせて種類と量を増やしながら、母乳・育児用ミルクも続けます。
まず押さえたい|ゴックン期の基本
- いつから:生後5〜6か月頃。首のすわりなど、食べる準備も確認。
- 回数・固さ:1日1回から。粒のない、なめらかなペースト状。
- 最初の量:離乳食用スプーンで1さじ程度。計量用の小さじ1杯とは別。
- 慣れてきたら:野菜、豆腐・白身魚・固ゆでした卵黄などを少量ずつ。
情報確認日:2026年9月12日。こども家庭庁「授乳・離乳の支援ガイド」や自治体の資料をもとに作成しています。治療中の病気・食物アレルギーがある場合は、主治医の指示に合わせてください。
※この記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。
離乳食初期はいつから?始める目安と準備
生後5〜6か月頃を目安に、赤ちゃんの発達や食事への反応を見て始めます。生後5か月になった日を開始日に決める必要はありません。次のような様子を見て、食べる準備が整っているかを確認しましょう。
- 首がしっかりすわり、寝返りなどの発達が見られる
- 5秒以上座る姿勢を保てるなど、食事の姿勢をとる準備ができている
- スプーンを口に入れたとき、舌で押し出す反応が少なくなっている
- 家族の食事や食べ物に興味を示す
これらは、チェックの数で開始を決めるための採点表ではありません。姿勢が安定しない、飲み込みが心配、6か月頃になっても準備が整わないと感じる場合は、小児科や自治体の保健師・管理栄養士に相談してください。早産で生まれた場合も、修正月齢や発育・発達を踏まえて開始時期を確認します。
準備する道具は「食べさせる・つぶす・保存する」もの
| 用途 | 用意するもの |
|---|---|
| 食べさせる | 赤ちゃんの口に合う小さく浅いスプーン、小皿、口や手を拭くもの。エプロンは使いやすいものを。 |
| 加熱・つぶす | 小鍋、すり鉢や裏ごし器など。少量をなめらかにできれば、手元の道具から始められます。 |
| 取り分け・保存 | 清潔な取り分け用スプーン、ふた付きの小分け容器、日付を書くラベル。冷凍するなら冷凍対応の容器を選びます。 |
ブレンダーは、まとめて作る量や洗いやすさを考えて必要なら追加します。少量すぎるとうまくかくはんできない製品もあるため、最小調理量や使い方を確認しましょう。

まずは、ひと口を用意できる道具からでいいよ。作る人・食べさせる人が交代できるように、食材や保存場所も共有しておこうね。
初日の離乳食|時間・量・食べさせ方を4ステップで
初めての日は、体調のよい日に、なめらかなつぶしがゆを少量用意します。新しい食材は、かかりつけ医の診療日・時間帯を確認し、食後の様子を見られるときに試しましょう。午前中に診療しているなら、その時間帯が選択肢になります。
-
姿勢と体調を整える
大人が抱くなどして頭と体を支え、食べやすい姿勢に。眠い・泣いているときは、落ち着いてから。
-
少量のおかゆを用意
粒のないつぶしがゆを、離乳食用スプーンで少量。温度を確かめてから口元へ運びます。
-
口を閉じるのを待つ
スプーンを下唇に軽くのせ、上唇が閉じたら水平に引きます。飲み込んだのを見て次へ。
-
授乳して様子を見る
食後は母乳・育児用ミルクを与えます。食材・食べた量・時刻と、その後の様子を記録します。
無理に口へ押し込んだり、上あごに食べ物をこすりつけたりしないようにしましょう。
最初は、離乳食用スプーンで1さじ程度が目安です。口に取り込む量は、スプーンの大きさや赤ちゃんの反応に合わせて調整します。顔を背ける、口を閉じる、泣くといった様子があれば、無理に続けず切り上げましょう。
出典:彦根市「生後5〜6か月ごろの離乳食」(食べさせ方・少量からの進め方)
「ひとさじ」と「小さじ1」は同じではない
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| 離乳食用スプーンの1さじ | 食べさせるスプーンでの少量。製品や盛り方で量が変わるため、一律のgには換算できません。 |
| 計量用の小さじ1 | 5mLという体積です。すべての食品が5gになるわけではありません。 |
| 食品の重さ(g) | 材料・料理の重さです。「豆腐10g」と「たんぱく質10g」は別の意味です。 |
特に初めての卵黄を、おかゆと同じ大きさの1さじで始めることは避けてください。食材ごとに少量から進め、卵については後半の卵・アレルギーの項目で詳しく説明します。
離乳食初期の量と1か月スケジュールの考え方
初期は、少量から始めて、飲み込める様子に合わせて増やします。国の「授乳・離乳の支援ガイド」では、5〜6か月頃に食べる量を、日数ごとのgで一律には定めていません。日付だけで増やすのではなく、食べる力・体調・食欲を合わせて見てください。
| 時期の例 | 食材・量の増やし方 |
|---|---|
| 初日〜数日 | なめらかなつぶしがゆを1さじ程度から。同じ少量を繰り返し、スプーンや飲み込みに慣れます。 |
| 1週目の間 | 食べる様子を見て、おかゆを2〜3さじ程度へ少しずつ増やす例があります。毎日増やしたり、食べきらせたりする必要はありません。 |
| 2週目頃 | おかゆに慣れたら、にんじん・かぼちゃなどの野菜を一つずつ少量から。おかゆも無理のない量で続けます。 |
| 3〜4週目頃 | 進み具合に応じて、豆腐・白身魚・固ゆでした卵黄なども少量から。食べ慣れた食品で、主食・野菜・主菜を組み合わせていきます。 |
日程は国のガイドと自治体の進め方を参考にした一例です。食材を試す日を固定したり、4週間ですべて終わらせたりするための表ではありません。卵黄の最初の量は、通常のスプーン1さじとは分けて考えます。
出典:授乳・離乳の支援ガイド(本文34ページ:離乳の進め方の目安)、彦根市「離乳食を開始してから約1か月の基本的な進め方」
-
口に取り込める?
スプーンに口を近づけ、唇を閉じて取り込む様子があるかを見ます。
-
飲み込めている?
むせや食べにくさがないかを確認。粒・水分・一口量・姿勢も見直します。
-
まだ食べたい?
口を開けて食べるようなら少しずつ。顔をそむける、泣くなどの様子があれば終了します。
一食の量に加え、授乳の様子・元気さ・成長の経過も確認。むせや少量しか食べられない状態が続く場合は相談しましょう。
1回食の日の時間割|授乳の1回に食事を添える
たとえば午前10時頃に授乳する生活なら、その回を「離乳食 → 授乳」にする方法があります。10時はあくまで例で、起床・昼寝・授乳のリズムと、受診しやすい時間帯に合わせて決めます。
| 場面 | 進め方 |
|---|---|
| 選んだ授乳の時間 | まず離乳食を少量。その後、母乳・育児用ミルクを与えます。 |
| それ以外の授乳 | これまでの授乳のリズムに沿って、赤ちゃんが欲しがる量を与えます。 |
| 空腹で強く泣くとき | 落ち着かせてから。強い空腹になる少し前など、落ち着いて食べられるタイミングを探します。 |
離乳食を食べさせるために、母乳やミルクを大幅に減らすことは避けましょう。初期は授乳が大切な栄養源です。同時に、離乳食も少しずつ進めて、食事から栄養を補う準備をしていきます。
出典:川崎市中原区「離乳食教室 1回食編」(授乳・食べさせ方)

カレンダーは予定を整理するためのものだよ。食べにくそうな日は量を増やさず、まず固さや姿勢を見直そう。「遅れを取り戻そう」と、まとめて新しい食材を増やさなくていいんだ。
離乳食初期に使いやすい食材と下ごしらえ
最初はおかゆ(米)から始め、慣れたら野菜、さらに豆腐・白身魚・固ゆでした卵黄などへ種類を広げます。食材名だけでなく、なめらかに飲み込めるように調理できているかを確認しましょう。
| 食材の例 | 下ごしらえ・調理のポイント |
|---|---|
| おかゆ | やわらかく炊いたおかゆを、粒が残らないようにつぶす・裏ごす。湯などでなめらかさを調整。 |
| にんじん・かぼちゃ | 皮や種を除き、十分やわらかく加熱して裏ごす。かぼちゃの繊維にも注意します。 |
| じゃがいも・さつまいも | 皮をむいてやわらかく加熱。つぶしたら湯などを加え、口の中で重たいかたまりにならないように。 |
| ほうれん草などの葉物 | やわらかい葉先を使い、よくゆでて水にさらし、水気を切って裏ごす。繊維を残さないようにします。 |
| 豆腐 | 加熱してなめらかにつぶす。必要なら湯などでのばします。大豆を初めて食べる場合も少量から。 |
| 白身魚(たい・かれいなど) | 中心まで加熱し、骨と皮を十分に除いてすりつぶす。ぱさつく場合は、湯や食べ慣れたおかゆなどを加えます。 |
| 固ゆでした卵黄 | 十分に固ゆでして、卵黄を取り出す。初めはごく少量を、食べ慣れたおかゆなどでのばします。 |
| うどんなどの小麦食品 | 原材料を確認し、十分やわらかくゆでて、粒や麺の形が残らないようにつぶす。塩分にも配慮します。 |
うどんを数mmに切っただけでは、初期のなめらかな形状にはなりません。食材の固さ・繊維・ぱさつきに合わせて、裏ごしや水分の調整を行います。初めての食品を使うときは、複数の新しい食品を一度に混ぜないようにしましょう。
出典:横浜市港南区「離乳食の進め方について」(初期の食品・調理)
献立は、食べ慣れた食品の組み合わせから
最初から何品も作る必要はありません。食べられる食品が増えてきたら、主食に野菜や主菜を添える形にしていきます。次の例は、それぞれの材料を少量ずつ試してから使ってください。
| 組み合わせ | 調理・組み立ての工夫 |
|---|---|
| つぶしがゆ+にんじん | おかゆとにんじんのペーストを別々に用意。食べられる量だけ取り分けます。 |
| つぶしがゆ+かぼちゃ+豆腐 | それぞれなめらかに調理。豆腐とかぼちゃを合わせる場合も、初めての大豆を含まないか確認します。 |
| つぶしがゆ+にんじん+白身魚 | 魚は骨・皮を除いて加熱し、十分すりつぶす。食べ慣れたおかゆを加えて、まとまりやすくします。 |
| つぶしがゆ+野菜+卵黄 | 卵黄は固ゆでし、すでに食べられている量を使用。食べ慣れたおかゆに少量ずつ混ぜます。 |
これらは献立を考えるための例で、初期の全員に共通する1食の必要量ではありません。食べられる食品が極端に少ない状態が続く、量や成長が気になる場合は、栄養相談を利用しましょう。
国のガイドでは、母乳栄養の赤ちゃんは生後6か月頃に鉄欠乏を生じやすいという報告にも触れています。適切な時期に離乳食を始め、進み具合に合わせて鉄などの供給源となる食品を取り入れることが大切です。食材の選び方や量が気になるときは、授乳・食事の記録をもとに管理栄養士などへ相談できます。
出典:授乳・離乳の支援ガイド(本文32ページ:食品の組み合わせ・鉄などへの配慮)
10倍がゆ・野菜ペーストの作り方
炊いたごはんから作る、なめらかな10倍がゆ
ここでは二戸市の資料に掲載された、炊いたごはんを使う鍋調理のレシピを紹介します。生米から作るレシピとは水の量が異なるため、材料を取り違えないようにしてください。
出典:二戸市「離乳食のおかゆの作り方」(炊いたごはんから作る方法:PDF8ページ)
にんじん・かぼちゃのペースト
野菜は、刻む細かさだけでなく、十分やわらかく加熱してからつぶすことが大切です。初めて使う野菜は一種類だけで用意すると、何を食べたか確認しやすくなります。
出典:福知山市「離乳初期 にんじんのマッシュ」(やわらかくゆでる・裏ごす工夫)
豆腐・白身魚は、加熱してからなめらかに
- 豆腐:中心まで加熱し、清潔な道具ですりつぶす。必要なら湯などでなめらかさを調整する。
- 白身魚:十分に加熱し、骨・皮を確認して取り除く。細かくすりつぶし、湯や食べ慣れたおかゆなどを加える。
- 大人の料理から取り分ける場合:味付け前のやわらかい食材を取り出し、赤ちゃん用に裏ごし・すりつぶしをする。
離乳食を始めたばかりの時期は、調味料を加える必要はありません。甘みを足すための砂糖や、味を濃くするための塩・しょうゆに頼らず、食材そのものの味と食べやすさを確かめましょう。
出典:横浜市港南区「離乳食の進め方について」(初期の調理・味付け)

おかゆは「10倍」という名前だけで仕上がりを決めないでね。粒やぱさつきが残っていないか、最後にスプーンですくって確かめよう。手作りでも市販品でも、このひと手間が役立つよ。
冷凍ストック・解凍・食べ残しの扱い
少量の食事を毎回ゼロから作るのが難しいときは、冷凍ストックを活用できます。作った後に長く室温へ置かず、清潔な容器に小分けして速やかに冷まし、冷凍する流れを決めておきましょう。
-
作る
手・器具を清潔にし、食材を十分に加熱。口をつけたスプーンは調理・取り分けに使いません。
-
小分けして冷凍
食べさせる前に、必要な分量ごとに取り分けます。速やかに冷まし、食品名・調理日を表示。
-
食べる分を再加熱
中心まで十分に再加熱。電子レンジでは途中で混ぜ、温まり方のむらを確認します。
-
温度を確かめて出す
全体を混ぜて食べられる温度に。食べ残したものや、解凍したものの再冷凍は避けます。
電子レンジの加熱時間は、量・容器・出力で変わります。「30秒温めたから大丈夫」とは判断せず、全体の加熱状態を確かめましょう。
| 場面 | 確認すること |
|---|---|
| 家庭で冷凍したおかゆ | 1週間程度を目安に使い切る方法が自治体資料で紹介されています。保存状態が悪かったものや、いつ作ったか分からないものは使いません。 |
| 解凍するとき | 室温に置いて自然解凍する方法は避け、食べる分だけ十分に加熱します。食べる直前に温度を確認。 |
| 食べ残し | 口をつけたスプーンが触れたものは、次の食事用に保存しません。最初から清潔な器へ少量だけ取り分けます。 |
| 市販のベビーフード | 未開封・開封後で保存条件が違います。冷凍の可否や開封後の期限は、商品の表示・メーカーの案内に従います。 |
出典:福知山市「10倍がゆ・7倍がゆの作り方」(おかゆの冷凍目安)、厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」
卵・小麦・大豆など、新しい食材とアレルギーの進め方
食物アレルギーを心配して、離乳食の開始や特定の食品を食べ始める時期を遅らせても、予防に役立つという根拠はありません。進み具合に合う食品を、食べやすく調理し、少量から試していきます。
- 初めての食品は一つずつ。食べ慣れた食品と組み合わせ、新しい食品を同時に何種類も増やさない。
- 体調がよく、受診しやすい時間帯に試し、食後も様子を見られるようにする。
- 湿疹が続く、すでに食物アレルギーの診断がある、以前に食後の症状が出た場合は、医師に相談して進める。
卵は固ゆでした卵黄から。卵白を1歳まで待つ必要は?
国のガイドでは、離乳食に慣れてきたら、豆腐・白身魚などに加えて固ゆでした卵黄を試す流れが示されています。卵は中心まで十分に固ゆでし、卵黄を取り出して、ごく少量をなめらかに調整します。
彦根市の案内では、最初の卵黄は、卵白と接していない中心部分から「耳かき1杯程度」の少量とされています。これは量のたとえです。食べさせる際は清潔な離乳食用の道具を使い、最初から卵黄1個分や計量用の小さじ1杯を与えないようにしてください。
卵白をアレルギー予防のため一律に1歳まで遅らせる必要はありません。卵黄に慣れた後も、十分に加熱した卵を、離乳の進み具合に応じて少量ずつ進めます。卵黄を食べられたことだけで、卵白も安全だとは判断できません。湿疹や食後の症状がある場合は、自己判断で試す量を増やさず医師に相談してください。
出典:授乳・離乳の支援ガイド(本文32〜34ページ:食品の種類・食物アレルギー)、彦根市「生後5〜6か月ごろの離乳食」(卵黄の始め方)
食後に症状が出たときの対応
じんましん、唇やまぶたの腫れ、嘔吐などが出たら、その食品を与えるのをやめ、医療機関へ相談します。食品名・食べた量・時刻・症状の出た時刻を記録し、写真も撮れる範囲で残してください。撮影や記録より、赤ちゃんの観察と必要な受診を優先します。
息苦しい・ぐったり・繰り返し吐くときは119
食後に息苦しそう、ゼーゼーする、強い咳が続く、ぐったりして反応が弱い、繰り返し吐き続けるなどの症状があれば、119番に連絡してください。救急薬を処方されている場合は、医師から指示された対応も行います。
はちみつ・牛乳・硬い食品などの注意点
| 食品 | 注意点 |
|---|---|
| はちみつ・はちみつ入り食品 | 1歳未満には与えません。通常の加熱では乳児ボツリヌス症の予防にならないため、加熱した食品でも確認します。 |
| 硬い豆・ナッツ類 | 5歳以下には与えないようにします。細かく砕いても、気管へ入る危険があります。 |
| 生・加熱不十分の肉、魚、卵 | 中心まで十分に加熱し、骨・皮・筋などを取り除いて食べやすく調理します。 |
| 牛乳 | 飲料として与えるのは1歳を過ぎてからが望ましいとされています。離乳食の材料として少量使う場合とは分けて考えます。 |
| 丸い・硬い・弾力の強い食品 | 初期は、やわらかく加熱し、なめらかにできる食品を選びます。丸のみできる大きさに切るだけでは十分ではありません。 |
出典:厚生労働省「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから」、消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意」、授乳・離乳の支援ガイド(本文32ページ)
離乳食初期に食べない・口から出すときの見直し方
初めての味やスプーンに戸惑い、思ったほど食べないこともあります。まずは、食べない理由を決めつけず、時間帯・姿勢・一口量・なめらかさを見直しましょう。
| 困りごと | 試せること・相談の目安 |
|---|---|
| 口を開けない | 眠い、疲れている、授乳直後で満腹、空腹で強く泣いているなどがないか確認。時間帯を調整し、無理に口を開けさせません。 |
| 舌で押し出す | スプーンが大きい・深い、一口量が多い、粒が残るなどを確認。食べる準備が整っているかも見直します。 |
| 途中で泣く・顔をそむける | いったん食事を終え、授乳や休息へ。食べ残した量を、その日のうちに無理に取り戻す必要はありません。 |
| むせる・飲み込みにくそう | 食事を止め、姿勢・一口量・食べ物の状態を確認。繰り返す場合は無理に進めず、小児科などへ相談します。 |
| 少量しか食べられない状態が続く | 授乳の様子・元気さ・体重の経過と合わせて確認。月齢だけで判断せず、栄養相談や小児科を利用します。 |
離乳食は、食べる動きに慣れると同時に、成長に必要な栄養を食事から補っていく過程です。「初期だから食べなくても何も問題ない」とは言い切れません。母子健康手帳の成長曲線で体重・身長の経過を見て、授乳や体調も含めて判断しましょう。
母乳・ミルクも飲みにくい、尿が少ないときは早めに相談
母乳・育児用ミルクや水分をとりにくい、ぬれたおむつが普段より明らかに少ない、口が乾いている場合は、脱水の可能性もあるため早めに医療機関へ相談してください。反応が弱い、起こしにくい、呼吸が苦しい場合は119番に連絡します。
出典:NHS「Dehydration」(脱水の症状・相談の目安)

食べなかった理由を、作った人のせいにしなくていいよ。「何を食べたか」だけでなく、眠さ・授乳・口の動きも少しメモしてみて。相談するときに、状況を伝えやすくなるよ。
相談にも使える、離乳食の記録メモ
細かい記録を毎回続けるのが大変なら、新しい食材を試した日や、気になったときだけでもかまいません。家族で共有しやすいメモに、次の項目を残しておきましょう。
そのまま使える|離乳食メモ
日付・食べた時刻:
食品名・商品名:
初めての食品:
調理方法・食べた量:
口の動き・むせ・嫌がる様子:
食後の症状と出た時刻:
授乳・おむつなどの気になる変化:
量は「いつもの離乳食用スプーンで少量」「用意したうち半分ほど」など、分かる範囲で記録します。アレルギーなどで医師から具体的な計量を指示されている場合は、その方法に従ってください。
市販ベビーフード・宅配を初期から使うときの選び方
市販のベビーフードは、おかゆや裏ごし野菜の準備を助けてくれます。手作りと組み合わせたり、市販品を中心に用意したり、生活に合う使い方を選びましょう。
- 対象月齢と食べ物の状態:「5か月頃から」などの表示を確認し、赤ちゃんに合うなめらかさかを確かめる。
- 原材料・アレルギー表示:まだ食べたことのない食品が複数含まれていないかを見る。
- 料理の内容:おかゆだけ、野菜だけの商品もあるため、商品名だけで栄養がそろうとは判断しない。
- 使い方・保存:加える湯の量、加熱方法、開封後の期限、冷凍の可否を表示で確認する。
出典:授乳・離乳の支援ガイド(本文35ページ:ベビーフードの利用)
広告・PR
調理の負担を減らしたいときに|ファーストスプーン
月齢に合わせて商品を選べる離乳食の宅配サービスです。初期用の商品を選ぶときも、原材料・アレルギー表示・内容量・調理方法を確認しましょう。
ファーストスプーンの商品・利用条件を見る料金・送料や、単品購入/定期購入の違いを注文画面で確認してください。定期便は1か月分の食事すべてをまかなう量ではありません。
出典:ファーストスプーン公式「ご利用ガイド」(コース・内容量)
2回食はいつから?ゴックン期から次へ進む目安
離乳食を始めて1か月ほどたち、食べることに慣れてきたら、2回食への移行を考えます。国のガイドでは7〜8か月頃に1日2回が目安です。開始時期と発達を合わせて判断してください。
- 口を閉じて、なめらかな食事をごっくんと飲み込めるようになってきた
- おかゆだけでなく、野菜・豆腐・白身魚など、食べ慣れた食品が増えている
- 体調や授乳・生活のリズムを見ながら、無理なく食事の機会を増やせそう
2回目は、食べ慣れた食品を少量から用意します。量・食品の種類・食べ物の形を一度に大きく変えず、食べ方を見ながら調整しましょう。口を閉じて飲み込むことが難しい、むせが続くなどの場合は、回数を増やす前に相談してください。
出典:川崎市中原区「離乳食教室 1回食編」(開始後約1か月からの移行)、授乳・離乳の支援ガイド(本文34ページ:7〜8か月頃の目安)

次の段階は、食べる様子を確かめながら進もう。回数を増やした日も、食べ慣れたものがあると準備しやすいね。迷うことは、健診や栄養相談で聞いてみよう。
離乳食初期によくある質問
生後5か月で始められないと遅いですか?
生後5〜6か月頃が開始の目安で、5か月になった日に始める必要はありません。首のすわりや姿勢、食べ物への反応を合わせて見ます。6か月頃になっても準備が整わないと感じる場合や、発達・飲み込みが気になる場合は、小児科や自治体に相談してください。
最初の1週間は、おかゆだけでもいいですか?
つぶしがゆを少量から始め、食べることに慣れていく進め方でかまいません。慣れてきたら野菜や豆腐・白身魚・固ゆでした卵黄などへ種類を広げます。おかゆだけを長く続けるより、食べる様子に合わせて食品を増やしましょう。
毎日1さじずつ増やさないといけませんか?
毎日増やす決まりではありません。同じ少量を繰り返す日があっても、食べる様子を見ながら調整できます。初期の食事量を日数ごとのgで一律に決めた国の基準はなく、授乳や成長の経過も合わせて見ます。
初期のおかゆは、いつまで裏ごししますか?
初めは粒のない、なめらかな状態にします。裏ごしをやめる日を固定するのではなく、口を閉じて飲み込めるかを見ながら、進み具合に応じてつぶし方や水分を調整します。粒を残すとむせる場合は無理に進めず相談しましょう。
卵白は1歳まで待ったほうがいいですか?
アレルギー予防のために一律に1歳まで遅らせる必要はありません。固ゆでした卵黄から始め、離乳の進み具合に合わせて十分に加熱した卵を少量ずつ進めます。湿疹や食後の症状がある場合は、医師に相談してください。
離乳食の後も、母乳やミルクを飲ませますか?
初期は食後に母乳・育児用ミルクを与えます。それ以外の授乳も、授乳のリズムに沿って欲しがる量を与えましょう。食事を増やすために授乳を大きく減らすことは避け、飲み方や成長が気になる場合は相談してください。
初日から市販のベビーフードを使えますか?
対象月齢・原材料・調理方法を確認し、初めのなめらかな食事に合うものを選べます。複数の未経験の食品を一度に与えないよう、材料を確認してください。使う量や、開封後に残った分の扱いは商品表示に従います。
離乳食を休んだ翌日は、量を倍にしますか?
食べなかった分を取り戻すために、翌日に量を倍にする必要はありません。体調不良で休んだ場合は回復の様子に合わせ、食べ慣れた食品を食べられる量から。飲めない、尿が少ない、元気がない場合は、食事の再開より先に医療機関へ相談してください。
まとめ|ゴックン期は、ひと口ずつ食べる経験を重ねよう
今日の準備は、この4つから
- 月齢と発達を見て、食べる準備が整っているかを確認する。
- 体調のよい日を選び、なめらかなつぶしがゆを少量用意する。
- 唇を閉じて飲み込む様子を見て、食後は授乳する。
- 食べ慣れたら、食品の種類と量を少しずつ増やす。
予定どおりの量を食べたかだけでなく、口に取り込む・飲み込む・新しい味に慣れる様子を見ていきましょう。母乳・育児用ミルクを続けながら食事も進め、食べにくさや成長の心配があれば、早めに相談してください。
参考資料・情報の確認について
開始時期・食品の進め方は国のガイド、具体的な調理・保存方法は自治体の資料などを参照しています。本文のスケジュール・献立は、家庭で組み立てるための例です。個別の診断や治療の代わりになるものではありません。
- こども家庭庁「授乳・離乳の支援ガイド」掲載ページ
- 「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定・本文30〜35ページ)
- 横浜市港南区「離乳食の進め方について」
- 彦根市「生後5〜6か月ごろの離乳食」
- 川崎市中原区「離乳食教室 1回食編」
- 二戸市「離乳食のおかゆの作り方」
- 福知山市「離乳初期 にんじんのマッシュ」/「10倍がゆ・7倍がゆの作り方」
- こども家庭庁「乳幼児期のアレルギーについて」
- 東京都「食物アレルギー緊急時対応マニュアル」
- 消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意」
- 厚生労働省「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから」/「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」
- NHS「Dehydration」



コメント