赤ちゃんの寝返りはいつ?平均時期・4か月の割合と見守り方

赤ちゃんの寝返りはいつ?時期の目安や見守り方・安全対策を解説する記事のアイキャッチ画像 育児の悩み・体験談

「まわりの子はもう寝返りしたのに、うちの子はまだ…」そんなふうに、少し不安になっていませんか。

寝返りは、生後4〜6か月ごろにできる子が増えていきます。こども家庭庁の調査で「ねがえりができる」と回答があった割合は、生後4〜5か月未満で56.9%、5〜6か月未満で89.7%でした。時期には個人差があります。

この記事では、「寝返りは平均何か月?」「4か月でできる子はどれくらい?」という疑問に、月齢別の割合を使って答えます。前兆として見られる動き、気になるときの相談先、睡眠中の安全対策も図解とともに整理します。

先に押さえたい3つのポイント

  • 4か月台でできる割合は56.9%。4か月でまだでも、それだけで異常とは判断しません。
  • 月齢別の割合は、初めて寝返りした平均月齢とは別の数値です。
  • 気になる動きは健診や小児科へ相談し、寝かせるときはあお向けを基本にします。

赤ちゃんの寝返りはいつ?平均時期と月齢別の割合

「何か月までに寝返りをするもの?」と考えると、まだできないことが心配になりますよね。まずは、初めてできた月齢と、その月齢でできる子の割合を分けて見てみましょう。

4か月で寝返りできる割合は56.9%

こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」では、「ねがえりができる」と回答があった割合は、生後4か月以上5か月未満で56.9%です。4か月台では、できる子が半数を少し超える結果です。

ここでいう「4〜5か月未満」は、4か月になってから5か月になる前までを指します。「4か月になった日までに56.9%ができた」という意味ではありません。4か月でまだ寝返りをしなくても、それだけで発達の異常とは判断できません。

3〜7か月の寝返りの割合を比較

生後3〜7か月の各月齢で寝返りができると回答した割合。4〜5か月未満は56.9%、5〜6か月未満は89.7%
月齢別|寝返りができると回答した割合
調査時の月齢できると回答した割合
生後3〜4か月未満20.7%
生後4〜5か月未満56.9%
生後5〜6か月未満89.7%
生後6〜7か月未満97.6%
生後7〜8か月未満100.0%

出典:こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」結果の概要・表9(15ページ)。数値は各月齢で「できる」と回答した割合(運動機能通過率)です。

生後3〜4か月未満では20.7%、5〜6か月未満では89.7%となり、月齢が進むにつれてできる子の割合が増えています。7〜8か月未満の100.0%も、この調査の対象者についての結果であり、すべての赤ちゃんがその月齢までに必ずできるという期限ではありません。

「平均何か月?」と月齢別の割合は意味が違う

「平均月齢」は、初めて寝返りできた月齢を集めて平均した数値です。一方、上の表は調査時点でできると回答した子の割合を示しています。この表だけから「寝返りの平均は○か月」とは決められません。

そのため、この記事では特定の月齢を全員共通の基準にせず、月齢別の割合を目安として紹介しています。今の動きや、以前からの変化もあわせて見ていきましょう。

ベビすけ
ベビすけコメント

目安はあるけど、寝返りは「よーいドン」じゃないんだよ。まわりと比べて焦らなくて大丈夫。今日のわが子のペースを見てあげてね!

寝返りには個人差がある|ほかの発達もあわせて見る

寝返りの時期だけで、発達全体を判断することはできません。体つきや「おっとりした性格」といった印象だけで理由を決めず、起きているときにどんな動きをするかを見ておきます。

  • 首や頭をどのくらい安定させられるか
  • 手足を左右とも動かし、物に手を伸ばそうとするか
  • 以前できていた動きが減っていないか

これは家で診断するためのチェックではありません。気になることがあれば、健診や小児科で具体的な様子を伝えるメモとして役立ててください。

寝返りだけでなく、首すわり・おすわり・はいはい・たっちなど、0歳全体の発達の流れを確認したい方は、0歳児の成長カレンダー|月齢別の発達とお世話の目安もあわせてご覧ください。

寝返りが始まる前のサイン・前兆

体をひねる、横向きになるなどの動きが、寝返りの前に見られることがあります。初めての寝返りが思いがけないタイミングで起こることもあるため、動く場所は早めに整えておきましょう。

寝返りが始まる前によく見られる5つのサインをまとめた図解
  • あお向けの状態で、体を左右にひねるようになる
  • 足を高く上げたり、足で床を蹴ったりする
  • 横を向いた姿勢で、しばらくキープできる
  • 気になるものを目や顔でしっかり追う
  • 体を反らせて「エビぞり」のような動きをする

図解は見られる動きの例です。すべてのサインがそろう必要はなく、寝返りの時期を確実に予測できるものでもありません。反り返りだけで成長のサインと決めず、強く反る様子が続く、痛がるなど気になることがあれば、小児科へ相談してください。

寝返りが早い・遅いとき、どう考える?

早いときの見守り方

生後3〜4か月未満でも、調査では20.7%が寝返りできると回答しています。早い時期でも高い場所からの転落に気をつけ、起きている間の動きは大人がそばで見守りましょう。うつ伏せで顔を上げられない、苦しそうなどの様子があれば、その姿勢のままにせず助けてください。

ゆっくりなときの考え方

「5か月、6か月でまだ寝返りしない」と不安になる方もいるでしょう。月齢別の割合は参考になりますが、数値だけで個々の赤ちゃんの発達を判断することはできません。できないことが気になるときは、健診や小児科へ相談してかまいません。

寝返りに加え、首や頭の安定、手足の動き、反応の様子などをあわせて確認してもらいましょう。普段の様子を具体的に伝えると、発達全体について相談しやすくなります。

ベビすけ
ベビすけコメント

「できる・できない」の2択で見ないのがコツ!ひねる・足を上げる…って少しずつ準備が進んでるよ。心配なときは健診で気軽に聞いてみてね。

こんなときは健診・小児科に相談しよう

「様子を見てよいか」は、月齢や寝返りの有無だけでは決められません。相談するときに伝えたい内容を表にまとめました。心配があれば、次の健診まで待たずに相談してかまいません。

気になる様子相談するときに伝えること
寝返りをしないことが気になる月齢と、起きているときの体の動き・以前からの変化を伝えます。
首や頭の安定が気になる気になった時点で相談し、抱っこしたときなどの様子を伝えます。
左右差が大きい・動かしにくそうどちらの手足が動かしにくいか、いつから気になるかを伝えます。
できていた動きができなくなった次の健診を待たず、早めにかかりつけの小児科へ相談します。

発達の相談については、米CDCの生後4か月の発達・相談案内も参考になります。首を安定させることなどを目安として挙げ、できないことや以前できていた動きの変化が気になる場合は、早めに医師へ相談するよう案内しています。

寝返りが始まる前後には、多くの自治体で乳幼児健診があります。健診は発達を確認する良い機会なので、気になることはメモしておいて、そのとき医師や保健師さんに聞いてみましょう。

家でできる安全な見守り方

寝返りができるようになると、赤ちゃんの行動範囲がぐっと広がります。事故を防ぐために、次のポイントを整えておくと安心です。

  • 寝かせる場所の周りに、口に入る小さな物を置かない
  • やわらかすぎる布団・クッション・ぬいぐるみは顔の近くに置かない
  • ソファやベッドなど、高さのある場所に一人で寝かせない
  • 床で遊ばせるときは、平らで少し固めのスペースを用意する
  • その場を離れる必要があるときは、周囲に危険な物のない赤ちゃん専用の寝床など、安全を確保できる場所へ移す

「まだ動かないから」と油断していると、初めての寝返りで転落…ということも起こりがちです。前兆が見え始めたら、早めに環境を見直しておきましょう。

寝返り後に気をつけたい事故予防

寝返り後の安全対策。あお向けで寝かせ、寝床に柔らかい物を置かないなど5つの確認項目

うつ伏せ寝・窒息に注意

寝返りができるようになると、寝ている間にうつ伏せになることがあります。こども家庭庁の安全な睡眠の案内では、医学上の理由で医師から別の指示がある場合を除き、1歳になるまでは、寝かせるときはあお向けにするよう勧めています。

寝返りの有無にかかわらず、昼寝も夜も、次の寝床づくりを基本にします。

  • 顔まわりに、やわらかい布団・タオル・ぬいぐるみを置かない
  • 敷布団やマットは固めのものを選ぶ
  • 寝返り返りができても、寝かせ始めは毎回あお向けにする
  • 1歳未満のうちは掛け布団は避け、スリーパーなど「着るもの」で寒さを調整する

睡眠中に自分でうつ伏せになった場合について、米国立保健研究所(NIH)の案内は、一方向にしか寝返りできない場合は、あお向けに戻せるとしています。自分で戻れない時期にうつ伏せで眠っているのに気づいたら、あお向けに戻しましょう。

あお向けからうつ伏せ・うつ伏せからあお向けの両方向に自分で寝返りできる場合は、あお向けで寝かせたあと、本人が変えた姿勢を毎回戻す必要はないとされています。その場合も、硬めで平坦な赤ちゃん用の寝床を使い、柔らかい物を置かないことが前提です。

寝返りを止めるために、枕やクッションで体を固定しないでください。米国小児科学会(AAP)の安全な睡眠の案内に沿って、寝返りをしようとする様子が見えたら、腕を包んで固定するおくるみ・スワドルも卒業します。

夜中にうつ伏せになったときに戻すべきか、寝床に置かないほうがよい物、スワドルを卒業する目安については、寝返り後のうつ伏せ寝は大丈夫?窒息を防ぐ安全対策と寝床づくりで詳しく解説しています。

ベビすけ
ベビすけコメント

寝返りできるようになったら、寝る場所の「顔まわり」をすっきりさせるのが合言葉!やわらかい物やまくらは置かず、寒い時期はスリーパーで調整してあげてね。

転落・誤飲を防ぐ

寝返りは、思っている以上に移動します。少しずつ場所が変わって、ベッドの端やテーブルの下にたどり着くことも。次のような対策をしておきましょう。

  • ベビーベッドは柵を必ず上げる
  • 大人用ベッド・ソファに一人で寝かせない
  • 手の届く範囲に、ボタン電池・薬・小さな部品を置かない
  • コンセントやコード類は、届かない位置に整える

寝返りを促す、無理のない関わり方

寝返りをさせるために、無理に体をひねったり腕を引っ張ったりする必要はありません。赤ちゃんが起きていて、大人がそばで見守れるときに、遊びの中で体を動かせるよう関わります。

起きている赤ちゃんの寝返りを遊びの中で見守る関わり方4つ
  • あお向けのとき、横のほうから声やおもちゃで気を引く
  • 寝返りしかけたら、背中や腰をそっと支えて手助けする
  • 腕が体の下に挟まって困っていたら、腕を強く引かず、体勢をそっと整える
  • うつ伏せ遊び(タミータイム)は、起きていて機嫌の良いときに、大人が見守りながら短時間から
  • できたら「できたね!」とたっぷり声をかける

嫌がったり疲れたりしたら切り上げ、眠ったら硬めで平坦な赤ちゃん用の寝床へあお向けに寝かせます。焦らず、赤ちゃんが楽しめる範囲で関わりましょう。

NIH「Safe to Sleep」のFAQでも、うつ伏せ遊びは、赤ちゃんが起きていて誰かが見守っているときに行うものと説明しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 寝返りは何か月から始まりますか?

個人差があります。令和5年の公的調査では、生後3〜4か月未満で20.7%、4〜5か月未満で56.9%、5〜6か月未満で89.7%が「できる」と回答しています。これらは各月齢の割合で、初めて寝返りした平均月齢ではありません。

Q. 4か月で寝返りしなくても大丈夫ですか?

4か月でまだ寝返りをしないことだけで、異常とは判断できません。生後4〜5か月未満でできると回答した割合は56.9%です。首や頭の安定、手足の動きなども見ながら、気になることは健診や小児科へ相談しましょう。

Q. 5か月で寝返りしないのは遅いですか?

生後5〜6か月未満では89.7%ができると回答していますが、できないことだけで異常とは決められません。ほかの動きとあわせて見る必要があります。気になる場合は「まだ5か月だから」と待ち続けず、健診や小児科で相談してください。

Q. 片側にしか寝返りしませんが大丈夫ですか?

片側に寝返りすることが多い場合は、反対側の手足も動かしているかなど、普段の様子を見ておきましょう。極端に動かしにくい側がある、左右の動きの差が大きい、痛がるなどの場合は、小児科へ相談してください。

Q. 寝返り返りはいつごろですか?

寝返り返りは、うつ伏せからあお向けに戻る動きです。米CDCの生後6か月の発達の目安では、この動きを多くの赤ちゃんができることの一つに挙げています。ただし、これは平均月齢ではなく、できる時期や順序には個人差があります。この記事の日本の割合表から、寝返り返りの平均時期を読み取ることはできません。

Q. 寝返りしたら、夜の寝かせ方は変えたほうがいい?

寝かせ始めは毎回あお向けが基本です。自分で戻れない時期にうつ伏せで眠っているのに気づいたら、あお向けに戻します。両方向に自分で寝返りできる場合の扱いも含め、本文の睡眠中の対応で説明しています。寝返りを防ぐ枕やクッションで固定しないでください。

Q. 寝返りの練習はさせたほうがいいですか?

無理に体をひねって練習させる必要はありません。起きているときに横から声やおもちゃで気を引くなど、楽しめる範囲で関わりましょう。うつ伏せ遊びは必ず大人がそばで見守り、眠ったらあお向けに寝かせます。

まとめ

寝返りの割合は、わが子と比べて焦るためではなく、時期の幅を知るための目安です。大切なことを振り返りましょう。

寝返りの時期と見守り方|大切な3つ

  • 4か月台で56.9%。月齢別の割合を、全員共通の期限にしない。
  • 気になる動きは早めに相談。首のすわりや左右差が気になったら、特定の月齢まで待たない。
  • 遊ぶときと眠るときを分ける。うつ伏せ遊びは起きているときに見守り、寝かせ始めはあお向けに。

寝返りの時期は、赤ちゃんによって本当にさまざまです。まわりと比べて不安になる気持ちはとても自然なもの。それでも、目安に幅があること、そして今できる安全対策を知っておけば、落ち着いて見守れます。心配が強いときは、一人で抱え込まず、健診や小児科で相談してみてくださいね。

参考情報

本記事は公的機関の情報をもとにした一般的な解説です。赤ちゃんの発達や寝かせ方について個別に指示を受けている場合は、かかりつけの医師へ確認してください。

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