「まわりの子はもう寝返りしたのに、うちの子はまだ…」そんなふうに、少し不安になっていませんか。
先に結論からお伝えします。寝返りの時期には大きな幅があり、生後5〜6か月ごろが一つの目安ですが、早い子も、ゆっくりな子も、どちらもよくあることです。「〇か月までにできないと危険」といった決まりはありません。
この記事では、公的な調査データをもとにした寝返りの平均時期と個人差、始まる前のサイン、家でできる安全な見守り方、そして「こんなときは相談を」という目安まで、やさしく整理してお伝えします。読み終えるころには、今のわが子に何を見てあげればいいかが、きっとはっきりするはずです。
赤ちゃんの寝返りはいつ?時期の目安
赤ちゃんの寝返りは、生後5〜6か月ごろを一つの目安に始まることが多いです。ただし、これはあくまで平均的なイメージです。もっと早い子も、ゆっくりな子もいて、時期には大きな幅があります。
公的データで見る寝返りの時期

こども家庭庁の「令和5年乳幼児身体発育調査」によると、寝返り(ねがえり)ができる赤ちゃんの割合は、生後6〜7か月未満で9割以上になります。月齢ごとの目安を表にまとめました。
| 月齢 | 寝返りができる子の割合(目安) |
|---|---|
| 生後3〜4か月未満 | 約20.7%(早めの子) |
| 生後4〜5か月未満 | 約56.9%(半数を超える) |
| 生後5〜6か月未満 | 約89.7%(約9割) |
| 生後6〜7か月未満 | 約97.6%(ほとんどの子) |
| 生後7〜8か月未満 | 100.0%(ほぼ全員) |
※こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」の運動機能通過率をもとに作成。割合は目安です。
※こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」の運動機能通過率をもとに作成。割合は目安です。
表からわかるように、生後4〜5か月未満で半数を超え、5〜6か月未満で約9割の赤ちゃんが寝返りをするようになります。それでも「5か月でまだ」という子は珍しくありません。6〜7か月未満になると9割以上の子ができるようになります。
ベビすけコメント
目安はあるけど、寝返りは「よーいドン」じゃないんだよ。まわりと比べて焦らなくて大丈夫。今日のわが子のペースを見てあげてね!
寝返りには大きな個人差がある
寝返りの時期は、赤ちゃんの体つきや性格によっても変わります。たとえば、こんな理由でゆっくりになることがあります。
- 体がぽっちゃりめで、回転に力が必要な子
- そもそも動くより、じっと観察するのが好きなように見える子
- 寝返りをあまり見せず、別の動きを先に好むように見える子
どれも発達の個性の範囲で、心配のいらないことがほとんどです。大切なのは「何か月でできたか」より、できることが少しずつ増えているかという流れです。
寝返りが始まる前のサイン・前兆
寝返りは、ある日いきなりできるわけではありません。その前に、体の準備が進んでいるサインが見られます。次のような様子があれば、寝返りが近いかもしれません。

- あお向けの状態で、体を左右にひねるようになる
- 足を高く上げたり、足で床を蹴ったりする
- 横を向いた姿勢で、しばらくキープできる
- 気になるものを目や顔でしっかり追う
- 体を反らせて「エビぞり」のような動きをする
こうした動きは、寝返りに必要な首・背中・腰の筋肉が育ってきた合図です。見守りながら、赤ちゃんが動きやすい環境を整えてあげましょう。
寝返りが早い・遅いとき、どう考える?
早いときの見守り方
生後3〜4か月ごろの早い時期に寝返りをする子もいます。うれしい成長ですが、この時期は首がまだ完全にすわっていないこともあります。うつ伏せになったあと、自分で顔を横に向けられるか、そばで見てあげると安心です。
ゆっくりなときの考え方
「5か月、6か月でまだ寝返りしない」と不安になる方は多いです。でも、7〜8か月ごろにはほとんどの赤ちゃんができるようになります。寝返りをあまり見せないまま、先におすわりやはいはいのような動きに進むように見える子もいます。
ポイントは、寝返り「単体」で判断しないことです。首がすわっている、あやすと笑う、音や声に反応する——こうした発達が見られていれば、寝返りがゆっくりでも過度に心配しすぎなくて大丈夫です。
ベビすけコメント
「できる・できない」の2択で見ないのがコツ!ひねる・足を上げる…って少しずつ準備が進んでるよ。心配なときは健診で気軽に聞いてみてね。
【表】こんなときは相談を検討しよう
寝返りの時期そのものより、「発達全体の様子」で見ていくのが基本です。様子見でよいことと、健診や小児科で相談したいことを分けて整理しました。あくまで目安なので、気になるときは遠慮なく相談して大丈夫です。
| 様子を見てOK | 健診・小児科で相談を検討 |
|---|---|
|
|
※医療的な判断ではなく、相談を考えるときの目安です。不安が強いときは月齢にかかわらず相談してかまいません。
寝返りが始まる前後には、多くの自治体で乳幼児健診があります。健診は発達を確認する良い機会なので、気になることはメモしておいて、そのとき医師や保健師さんに聞いてみましょう。
家でできる安全な見守り方
寝返りができるようになると、赤ちゃんの行動範囲がぐっと広がります。事故を防ぐために、次のポイントを整えておくと安心です。
- 寝かせる場所の周りに、口に入る小さな物を置かない
- やわらかすぎる布団・クッション・ぬいぐるみは顔の近くに置かない
- ソファやベッドなど、高さのある場所に一人で寝かせない
- 床で遊ばせるときは、平らで少し固めのスペースを用意する
- 短時間でもその場を離れるときは、床など安全な場所へ移す
「まだ動かないから」と油断していると、初めての寝返りで転落…ということも起こりがちです。前兆が見え始めたら、早めに環境を見直しておきましょう。
寝返り後に気をつけたい事故予防

うつ伏せ寝・窒息に注意
寝返りができるようになると、寝ている間にうつ伏せになることがあります。こども家庭庁も、乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防のため、1歳になるまでは寝かせるときにあお向けをすすめています。
寝返りしてうつ伏せになった場合は、次の点に気をつけましょう。
- 顔まわりに、やわらかい布団・タオル・ぬいぐるみを置かない
- 敷布団やマットは固めのものを選ぶ
- 眠り始めはあお向けで寝かせる(自分で寝返り返りできる前は特に)
- 1歳未満のうちは掛け布団は避け、スリーパーなど「着るもの」で寒さを調整する
ベビすけコメント
寝返りできるようになったら、寝る場所の「顔まわり」をすっきりさせるのが合言葉!やわらかい物やまくらは置かず、寒い時期はスリーパーで調整してあげてね。
転落・誤飲を防ぐ
寝返りは、思っている以上に移動します。少しずつ場所が変わって、ベッドの端やテーブルの下にたどり着くことも。次のような対策をしておきましょう。
- ベビーベッドは柵を必ず上げる
- 大人用ベッド・ソファに一人で寝かせない
- 手の届く範囲に、ボタン電池・薬・小さな部品を置かない
- コンセントやコード類は、届かない位置に整える
寝返りを促す、無理のない関わり方
寝返りは「練習させるもの」ではなく、遊びの中で自然に体を動かすうちにできるようになるものです。無理に体をひねらせる必要はありません。楽しみながらできる関わり方を紹介します。

- あお向けのとき、横のほうから声やおもちゃで気を引く
- 寝返りしかけたら、背中や腰をそっと支えて手助けする
- 腕が体の下に挟まったら、やさしく抜いてあげる
- うつ伏せ遊び(タミータイム)を、機嫌の良いときに短時間から
- できたら「できたね!」とたっぷり声をかける
大事なのは、赤ちゃんが「動くのって楽しい」と感じること。うまくいかない日があっても大丈夫。焦らず、遊びの延長で続けてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 寝返りは何か月から始まりますか?
生後5〜6か月ごろが目安です。早い子は3〜4か月ごろ、ゆっくりな子は6〜7か月以降のこともあり、幅があります。7〜8か月ごろにはほとんどの赤ちゃんができるようになります。
Q. 5か月で寝返りしないのは遅いですか?
遅いとは言えません。生後5〜6か月未満で約9割ができるようになりますが、まだの子も珍しくありません。首がすわっていて、ほかの発達が見られていれば、様子を見て大丈夫なことが多いです。
Q. 片側にしか寝返りしませんが大丈夫ですか?
最初は得意な向きだけ、ということはよくあります。多くの場合、そのうち反対側もできるようになります。反対側だけ極端に動かしにくそう、手足の動きが左右で大きく違うといった様子があれば、健診で相談してみましょう。
Q. 寝返り返りはいつごろですか?
うつ伏せからあお向けに戻る「寝返り返り」は、寝返りより少し遅れて、生後6〜8か月ごろにできる子が多いです。これも個人差が大きく、時期にこだわりすぎる必要はありません。
Q. 寝返りしたら、夜の寝かせ方は変えたほうがいい?
寝かせるときはあお向けが基本です。寝ている間にうつ伏せになっても、自分で寝返り返りできるようになるまでは、顔まわりにやわらかい物を置かない、固めの敷布団にするなど、環境を整えて見守りましょう。
Q. 寝返りの練習はさせたほうがいいですか?
無理な練習は必要ありません。横から声をかけたり、うつ伏せ遊びを短時間取り入れたりと、遊びの中で自然に体を動かせる工夫で十分です。赤ちゃんが楽しめる範囲で行いましょう。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。

- 寝返りの目安は生後5〜6か月ごろ。でも時期には大きな幅がある
- 「何か月でできたか」より、できることが増えている流れが大切
- ひねる・足を上げるなどの前兆が見え始めたら、環境を整える
- うつ伏せ寝・窒息・転落の対策はしっかりと
- 寝返りは練習ではなく、遊びの中で自然に促す
- 気になることは、健診や小児科で気軽に相談してOK
寝返りの時期は、赤ちゃんによって本当にさまざまです。まわりと比べて不安になる気持ちはとても自然なもの。それでも、目安に幅があること、そして今できる安全対策を知っておけば、落ち着いて見守れます。心配が強いときは、一人で抱え込まず、健診や小児科で相談してみてくださいね。
※参考:こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」/こども家庭庁 乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間・予防に関する情報


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