「赤ちゃんが生まれたら、保険証と医療証の2枚をもらってね」と言われたけど、「医療証ってなに?保険証と何が違うの?」と戸惑っていませんか?
子どもの医療証は、医療費の自己負担を自治体が助成してくれる仕組みです。出生後すぐに申請しておくことで、その後の通院・お薬代の負担がぐっと軽くなります。
この記事では、初めての赤ちゃんを迎えるパパママ向けに、医療証の基本から出生時の申請手順、病院での使い方、引っ越し時の注意点までをやさしく解説します。具体的な対象年齢や所得制限は自治体によって異なるので、最後にお住まいの自治体公式ページもあわせて確認してくださいね。
※2025年12月から従来の健康保険証は廃止され、現在は「マイナ保険証(健康保険証として利用登録したマイナンバーカード)」または「資格確認書」を使う仕組みに移行しています。この記事では、読みやすさのため一部で「保険証」と表記しますが、実際の受診時はマイナ保険証または資格確認書を持参してください。
医療証は「マイナ保険証・資格確認書のサポート役」だよ!2枚セットで初めて力を発揮するから、両方ちゃんと用意してね。
子どもの医療証とは?(30秒でわかる基本)
子どもの医療証とは、子どもが病院や薬局で払う自己負担分(未就学児は原則2割、小学生以上は原則3割)の一部または全部を、自治体が肩代わりしてくれる仕組みのことです。正式には「子ども医療費助成制度」「乳幼児医療費助成制度」などと呼ばれます。
ざっくりまとめると、次のような制度です。
- 対象:0歳〜中学生・高校生相当まで(自治体によって違う)
- 対象範囲:通院・入院・薬局でのお薬代など(一部例外あり)
- 受け取り方:窓口でその場で無料/減額(現物給付)か、後日払い戻し(償還払い)
- 自己負担:無料の地域もあれば、所得制限や一部負担がある地域も
保険証との違いを表で比較
そもそも「マイナ保険証(または資格確認書)」と「医療証」は、運営しているところも目的も違います。
| 項目 | マイナ保険証/資格確認書 | 子どもの医療証 |
|---|---|---|
| 運営 | 健康保険組合・国保など(全国共通の仕組み) | 市区町村(自治体ごとの制度) |
| 役割 | 医療費の7〜8割を保険でカバー | 残り2〜3割の自己負担を助成 |
| 申請場所 | 勤務先または市区町村の国保窓口 | 市区町村の子ども・福祉担当窓口 |
| 有効範囲 | 全国の医療機関で使える | 自治体や都道府県内の契約医療機関など、地域によって異なる |
| 引っ越し時 | 住所変更などの手続き | 新しい自治体で再申請が必要 |
このように、マイナ保険証(または資格確認書)と医療証は「役割の違う2つの書類」です。どちらか1つだけでは助成は受けられません。受診のときは必ず2つセットで持っていきましょう。
【図解】マイナ保険証と医療証は「2つセット」で力を発揮する

実際の医療費を例に、マイナ保険証(または資格確認書)と医療証がどう機能するかを見てみましょう。
たとえば、未就学の子どもの診察で本来1万円の医療費がかかった場合:
- マイナ保険証(または資格確認書)で公的医療保険が8,000円分(8割)をカバー
- 残りの2,000円(2割)が自己負担
- 医療証がその2,000円を助成(自治体により一部負担あり)
- 窓口での支払いは0円〜数百円程度
つまり医療証がなければ2,000円払う必要があるところを、医療証があれば実質ほぼ無料(または減額)で受診できる、というわけです。
※小学生以上の子どもは自己負担が原則3割になるため、医療証が助成する金額も大きくなります。1万円の医療費なら3,000円が助成対象になります。
薬局でも医療証は使えるよ!お薬代も助成対象になる地域が多いから、マイナ保険証(または資格確認書)と一緒に出してね。
呼び名のいろいろ(マル乳・マル子・マル青ってなに?)
医療証の呼び名は自治体によってさまざまです。特に東京都内では、対象年齢ごとに俗称が使われることがあります。
| 俗称 | 対象年齢の目安 | 主な使用地域 |
|---|---|---|
| マル乳 | 0歳〜未就学児 | 東京23区など |
| マル子 | 小学生・中学生 | 東京23区など |
| マル青 | 高校生相当(15〜18歳) | 東京23区など |
東京以外の自治体では、「子ども医療費受給者証」「乳幼児医療証」「こども医療費助成医療証」などの名前で呼ばれることが一般的です。お住まいの自治体ホームページで、まずは正式名称を確認しておくと手続きがスムーズです。
【出生時シナリオ】赤ちゃんが生まれたら、いつ・どこで申請する?
ここからは、初めての赤ちゃんが生まれたパパママ向けに、医療証の申請手順を具体的に見ていきます。
申請タイミングと優先度
赤ちゃんが生まれてからやるべき手続きは多いですが、医療証の申請は出生届を出した後、できるだけ早く進めるのがおすすめです。
理想は、次のような流れです。
- 出生後14日以内:出生届を市区町村に提出
- 同じくらいの時期:赤ちゃんを健康保険に加入させる(パパかママの扶養に入れる)
- 健康保険情報がわかる書類が届いたらすぐ:子どもの医療証を市区町村に申請
医療証の申請には、赤ちゃんの健康保険加入を確認できる書類(資格情報のお知らせ、資格確認書など)が必要になることがほとんどです。そのため、先に保険加入を済ませておくのがポイントになります。
※2025年12月以降、新規加入時には従来の健康保険証ではなく「資格情報のお知らせ」や「資格確認書」が発行されます。具体的な書類は加入する健康保険(勤務先の健保組合・協会けんぽ・国保)によって異なります。
必要書類リスト
申請に必要なものは自治体によって違いますが、一般的には次のような書類です。
- 子どもの健康保険加入が確認できる書類(資格情報のお知らせ・資格確認書など)
- 申請者(親)の本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
- 母子健康手帳
- 申請書(窓口で記入またはダウンロード)
- 所得証明書(自治体によって必要な場合あり)
- 振込口座の情報(償還払い方式の場合)
- 印鑑(自治体による)
※必要書類は自治体によって異なります。事前にホームページで確認するか、電話で問い合わせると確実です。
出生〜医療証受け取りまでのスケジュール例

具体的なスケジュール感をつかめるよう、一般的な例を時系列で並べてみます。
| 時期 | やること | 場所 |
|---|---|---|
| 出生日〜14日 | 出生届の提出 | 市区町村役所 |
| 出生後すぐ | 健康保険の加入手続き | 勤務先または市区町村(国保の場合) |
| 健康保険書類の到着後 | 子ども医療証の申請 | 市区町村の子ども・福祉担当窓口 |
| 申請後1〜数週間 | 医療証が郵送で届く | 自宅 |
健康保険の手続きが完了するまでに2〜3週間かかることもあるため、その間に病院にかかった場合は後から払い戻し(償還払い)できる地域が多いです。領収書は捨てずに保管しておきましょう。
医療証が届くまでに病院に行ったときの領収書は絶対に捨てないで!後から払い戻しを受けられることが多いよ。
病院・薬局での使い方(受診〜会計〜お薬まで)
医療証が届いたら、実際の使い方は意外とシンプルです。
① 受付でマイナ保険証(または資格確認書)と医療証を一緒に提示
病院に着いたら、受付でマイナ保険証(または資格確認書)と医療証を一緒に出します。マイナ保険証の場合は顔認証付きカードリーダーで読み取り、医療証は窓口スタッフに手渡しになります。多くの病院では、初診時と毎月最初の受診時に提示を求められます。
② 診察を受ける
診察自体は通常通りです。医療証を持っているからといって、扱いが変わることはありません。
③ 会計
会計のタイミングで、自治体の方式に応じて自己負担が決まります。
- 現物給付方式:その場で無料または減額。多くの自治体がこの方式
- 償還払い方式:いったん本来の自己負担分を支払い、後日領収書を持って市区町村で払い戻し
④ 薬局でもセットで提示
処方箋をもって薬局に行くときも、マイナ保険証(または資格確認書)と医療証を一緒に提示します。多くの自治体ではお薬代も助成の対象になります。
注意したいのが、入院時の食事代(入院時食事療養費)などは、多くの自治体で助成の対象外になっていることです。詳しい範囲は自治体のページで確認してください。
引っ越し・健保変更のときの注意点
医療証は自治体ごとに発行されるため、引っ越しや健保の変更があったときは手続きが必要です。
自治体をまたぐ引っ越し
市区町村が変わる引っ越しをすると、古い医療証は使えなくなります。新しい自治体で改めて申請する必要があります。
具体的な流れは次のようになります。
- 引っ越し前の自治体に「転出届」を提出(医療証はこのとき返却することが多い)
- 引っ越し先の自治体に「転入届」を提出
- 新しい自治体で医療証の新規申請
新しい医療証が届くまでの間に病院にかかった場合は、領収書を保管しておきましょう。後から払い戻しできる自治体が多いです。
健保が変わったとき(転職・退職)
親の転職や退職で健康保険が変わった場合、子どもの加入する健康保険も新しいものに変わります。医療証は、新しい健康保険情報で記載内容を変更する手続きが必要です。
市区町村の窓口で「医療証の変更届」を出し、新しい健康保険情報(資格確認書や資格情報のお知らせなど)を登録してもらいましょう。変更しないまま使うと、助成が受けられない・後から返還を求められるケースもあるので注意してください。
引っ越しと健保変更のときは、医療証の手続きを忘れがち!転入届と一緒に「医療証もお願いします」って伝えるとスムーズだよ。
よくある質問・落とし穴(Q&A)
Q1. 対象年齢は全国同じですか?
いいえ、自治体によって違います。未就学までの地域もあれば、中学生・高校生相当まで助成する地域もあります。最近は「高校生まで無料」を打ち出す自治体も増えています。
Q2. 自己負担は本当にゼロですか?
自治体によります。完全無料の地域もあれば、1回あたり数百円の自己負担がある地域、所得制限を設けている地域もあります。所得制限がある場合、共働き世帯では対象外になることもあるため、正確な条件は自治体ページで確認しましょう。
Q3. 入院の食事代も助成されますか?
多くの自治体では対象外です。入院時食事療養費は基本的に自己負担になります。
Q4. 薬局でも使えますか?
多くの自治体で調剤(お薬代)も対象です。ただし例外もあるので、自治体のページで対象範囲を確認してください。
Q5. 医療証を忘れて受診した場合は?
その場では本来の自己負担分(未就学児なら2割、小学生以上なら3割)を支払い、領収書を保管しておきます。後日、自治体の窓口で払い戻し(償還払い)の手続きができることが多いです。申請には期限があるので、なるべく早く対応しましょう。
Q6. 医療証をなくしました!
市区町村の窓口で再発行の申請ができます。本人確認書類とマイナ保険証(または資格確認書)を持って手続きをすれば、新しい医療証を発行してもらえます。
Q7. 高額療養費や生命保険との関係は?
これらは別の仕組みです。高額療養費は健康保険側の制度、生命保険は民間の契約による給付なので、医療証とは別レイヤーで考えてください。
次の一歩
医療証の申請を済ませたら、次は子育てに関わる他の制度・お金もチェックしておくと安心です。出産直後はやることが多くて大変ですが、「使える制度」を一通り押さえておくことで、その後の負担がぐっと軽くなります。
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※本記事は一般的な情報をまとめたものです。対象年齢・自己負担の有無・所得制限・申請方法などは自治体によって大きく異なります。具体的な手続きは、お住まいの自治体の公式ページで必ずご確認ください。
※参考:
・厚生労働省「医療費の一部負担(自己負担)割合について」
・厚生労働省「子ども医療費助成の実施状況」(社会保障審議会医療保険部会資料)
・デジタル庁「マイナンバーカードの健康保険証利用」
・各市区町村「子ども医療費助成制度」案内ページ



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